今日は1月頃に八戸市が市民に対して行った市民意識調査の結果について触れていきたいと思います。
確か市民意識調査のネタはちょっと前にも1回扱ったような気がしますが、
今回は主に「八戸市が力を入れていくべきこと」をテーマに市民1184人がこれに回答しました。
では、気になる結果はどうなったのでしょうか?
東奥日報に載っていたデータをもとにまとめてみたので以下をご覧下さい。
6位:文化・芸術面の充実 4.9%
5位:地域コミュニティの促進 6.1%
4位:観光資源の開発 8.0%
3位:人材開発 14.6%
2位:地域の魅力の発信 23.3%
1位:産業・地域経済の活性化 40.8%
以上が実施したアンケートの結果です。
この結果を見てあなたはどう分析したでしょうか・・・?
私的には「まあそりゃそうなるか」と思った次第です()
ご覧の通り、「産業・地域経済の活性化」がダントツ1位を飾っているのが分かります。
市民の意見を分析したらこれまた露骨な結果が出たと言っていいでしょう。
まあ、大都市圏であれば十分産業・地域経済の活性化がされているので、
このような偏ったデータにはならないはずでしょうが、
やはり地方にこそ産業・地域経済の活性化が第一に求められているのだと改めて実感しました。
因みに2016年度時点での八戸市の市町村民所得(個人所得ではないほう)をご存知の方はいるでしょうか?
以前別の記事でも解説しましたが、
八戸市の市町村民所得は2,746千円。
これは県庁所在地青森市を上回りますが、
原発マネーで財布が潤う六ヶ所村の16,563千円や、
白神山地の観光業で潤う西目屋村の3,601千円と比べれば、
まだまだ数値としては低い傾向にあります。
まあ、六ヶ所村については特殊事情もあるので一概に比較対象と言えるかどうかはアレですが、
しかしながら村に負けているという現状は見過ごせませんねw
とはいえ、八戸市も経済という面ではなかなか魅力的な部分が多いと思います。
なぜなら企業誘致では色々と上手くいっており、
その第1号として大手の三菱製紙八戸工場が臨海部に進出しています。
しかも八戸工場は三菱製紙の主力工場であり、
八戸市の重工業の生産にも大きく貢献していることでしょう。
ほか、合金鉄メーカーの大平洋金属の拠点もあります。
市内にある複数の工業団地についても分譲率は7~8割と好調であり、
少なくとも青森市より上手くいっている状況です()
また、八戸市はサバやイカの漁獲量が多いことから水産業でも有名であり、
その水揚げ量は全国7位と屈指の港町を誇っています。
このような工業と漁業の2面の顔を持つ都市としては、
全国的に見ても結構珍しいものです。
八戸市はその点をさらに企業誘致の名目で事業者にアピールすれば経済活性化もとより、
就職という面で若者の地元離れを防げると思います。
あとは何より鉄道インフラの充実化ですね。
何せ玄関口である八戸駅や中心市街地に一番近い本八戸駅の駅前ですらあの惨状ですし、
八戸線の本数も市街地を走る割には少ないです。
とはいえ、本数だけをひたすら増やせと言っても利用者が一向に増えなければ問題なので、
やはりそこは企業誘致とセットにして強化していくべきだと思います。
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