青森の鉄道インフラ&駅周辺整備等重要課題まとめ【本八戸駅周辺整備編】

交通研究

今回は本八戸駅周辺整備について解説していきます。

本八戸駅と言えば八戸市の中心市街地から1キロ以内と割と近い位置にあるのですが、

お世辞にも駅前通り(南口)が賑やかとは言い難いような惨状になっており、

言葉悪いですが完全にナメきっていますねw

中心市街地へと続く本八戸駅の駅前通り(県道23号線)の現状をグーグルマップから引っ張ってきましたが、

これは何ともやるせない気分です()

沿道に並び立つ商店はシャッターがやや目立っており、

さらに駅前通りと言えば片側複数車線の道路をイメージとしますが、

こちらは郊外の小規模商店街によくある片側1車線です。

しかも歩道がかなり狭いうえ交通量もそれなりにあることから危険でしょう。

果たして本当にこれが23万都市の玄関口の一つである本八戸駅の駅前通りなのか?

と、つい疑問に思ってしまうほどです。

では、この惨状をテコ入れするために、

本八戸駅周辺整備では具体的にどのような計画を持ち上げているのでしょうか?

内丸地区街なみ環境整備事業(本八戸駅通り地区整備事業)概要版

内丸地区街なみ環境整備方針

こちらは現在公開されている本八戸駅駅前通り活性化に関する計画です。

なお、内丸地区というのは本八戸駅を含む地区であり、

このほかにも八戸市庁舎や三八城公園(みやぎこうえん)、

八戸市公会堂があるなど、

ほど近い賑やかな中心市街地とは打って変わって、

内丸地区は落ち着いた公的施設が目立っているのが分かります。

そもそも内丸地区というのは、

かつて存在した八戸城跡を中心とした街であり、

藩政時代から続く歴史を感じさせるような場所が多く残っているため、

開発と言っても八戸駅周辺整備のような大規模なものではなく、

既存の歴史的建造物などを残しつつ、

駅前通り商店街のストックをそのまま生かすような感じであると捉えられます。

確かに資料でも「内丸地区は八戸市において最も格式の高い地区」と表記されており、

「玄関口としての風格・佇まいを持たせる」という目的があります。

では、具体的にどのような計画なのでしょうか?

資料のイメージ図を見ると、

建物がまるで藩政時代に遡ったかのような雰囲気を醸し出しているではないですかw

どこかと似ているなと思ったら、

何となく川越の雰囲気に近いような気がしますね。

ただ、私的には八戸市=歴史的な風情が漂う街

というイメージはあまりなく、

代わりに臨海部の工業地帯や漁業都市という印象を持ちますね。

まあ、それはあくまでも八戸港周辺のイメージなんでしょうけども・・・

一方で数年前にリニューアルした本八戸駅を見ると、

駅名看板がいかつい行書体に変わっていたり、

バスターミナルの屋根が茶色だったり、

壁が漆喰で塗られていたりなど、

本八戸駅周辺整備の計画とコンセプトが一致していますね。

なので本八戸駅周辺は歴史を重んじるような再開発計画だと捉えられます。

さらに資料を見ていくと、

現状駅前通りは片側一車線になっているのに対し、

イメージ図では1車線に減らしている上、

片側通行という規制をかけています。

さらにスピードを出しにくいようにするため、

道をくねくねさせているのも分かりますね。

また、現状狭小スペースな歩道についても

1車線化することで両側にゆとりのある幅を確保しています。

これから考えられることは、

自家用車などを中心に交通量(車の数)を減らすことで、

通行量(歩く人の数)を増やすという魂胆なのでしょう。

通行量が増えれば次第に店に訪れる客も増えるでしょうから、

こういった狙いがあるというわけですね(実際には新たに道路を右側に新設して、車と人を棲み分けている)。

なお、完成時期は未定でありますが、

ネットを見ると一部建物の解体が進んでいるようです。

完成後が楽しみですね。

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