【三内丸山遺跡】有料化で来場者数が38%も減!? 市民が散歩感覚で楽しんでいたのがバレたw

地域経済研究

縄文時代最大級の遺跡として国特別史跡に指定されている、

青森市の三内丸山遺跡についてのネタです。

実はこの三内丸山遺跡は2020年4月をもってさりげなく有料化となっていたのです。

有料化にしたワケは縄文時遊館というメインの施設に加え、

新しく企画展示室を増設したことによる費用を賄うためとみられています。

なので、施設に入る際には券売機で入場券を購入する必要があります。

で、肝心な料金設定としてはどうなっているのかというと、

一般は410円、高校・大学生などは200円、中学生以下は無料となっている模様。

これについて皆さんいかがでしょう。

要するに課金しなければ中に入ることができなくなったというわけですが、

とは言え個人的な感想として料金的にはそこまで高くはないように思えます。

青森県内の観光施設ではどうか分かりませんが、

稀に他県で高い入場料の割には大した中身のないぼったくり()のケースなんかもあるわけで、

それと比べればまだ良いほうではないでしょうか?

一番重要な点はやはり、

料金に見合った価値とか魅力がそこにあるのかどうか?

だと思われます。

勿論これ以外でもごく一般的な消費行動として、

値段はそこそこ高いけど自身で良い品物だと判断できたら買いますよね。

これと同じような感覚です。

そして今回三内丸山遺跡が有料化したことで、

来場者はなんと2018年度の31万67人から38%もダウンして19万2336人へと大幅に減少しました。

これにより市民は散歩感覚で訪問していたということが露骨にバレてしまいましたw

まあ、これまで無料で中に入ることが可能だったので、

少なくとも減少するのは当然のことではありますが、

とは言えまさか38%も減ったのはちょっと意外でした。

よく「地元民は地元の魅力に気付かない」といいますが、

今回の結果を見る限り、

まさにその現象が三内丸山遺跡でも起こっていますね。

そしてこれはねぶたでも同じことが言えます。

県外から来た観光客からしてみれば斬新で魅力があると思われていますが、

やはり何十年も地元に住んでいれば、

同じ光景を毎年見ているのでマニア以外は次第に魅力度が落ちていきます。

三内丸山遺跡もきっと地元民からそう捉えられているのでしょう。

因みに三内丸山遺跡は県の教育委員会が携わっていることだけあって、

青森市内の多くの小学校の校外学習でよく題材として扱われています。

そして校外学習では工作として魔除けの効果があるといわれる勾玉を造るのがどうやらパターン化しているため、

勿論私のところでも勾玉を造った経験があります。

それほど地元民には定着しているはずですが、

とは言えなかなか一つ一つの展示品に目を凝らしながら楽しんでいる人は少ないような気がします。

私も含めどちらかと言えば散歩感覚で施設内を歩き回るという人が多いため、

その結果有料化したら来場者数が大幅に落ち込んだということでしょう。

確かにお隣の県立美術館と比べればイメージ的に劣っており、

同じ展示品でも魅力が直に伝わりづらいという点があると思われます。

勿論、美術館と遺跡の展示品は全く異なるものですが、

どちらが直に魅力を感じやすいかといわれると・・・

まあおそらくは美術館と答える人が多くなるのかもしれません。

一方以前のインタビューで県外客からは、

「これだけ魅力があるのだから有料化にしてもいいのでは?」

という意見が多かったそうですので、

三内丸山遺跡にはまだまだ訪れる価値がある模様です。

世界遺産登録もほぼ確定しているようなので、

今後どうなるのか期待ですね。

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