遂に青森地区のJR線でsuicaが使えるようになるようなニュアンスの発言がありました。
青森県鉄道整備促進期成会などは8月24日JR東日本盛岡支社へ突撃し、
新型コロナウイルス拡大を踏まえ、
バスなどで「地域連携ICカード」も視野に入れた青森県へのICカード導入を要望しました。
今回も今までと同様に、
「ICカード導入は厳しい」と言われとんぼ返りさせられるのかと思いきや、
何と今年は違いました。
もはや毎年の恒例行事と化しているJR東日本への要望ですが()
JR東日本盛岡支社のコメントによると・・・
「現在、コストを抑えて導入可能なシステムを開発中。今後、ICカードが利用可能なエリアの拡大に努める」
何ということでしょう。
これまでICカード導入に対しては「費用の面で厳しい」と否定的な見解を示していたのですが、
遂に2020年の要望で希望の光が見えてきたではありませんか!
これまでと違ってかなり前向きな発言であるのが分かります。
先日飛び込んできた青森市営バス等へのICカード導入の件に続き、
いよいよ鉄道でもICカードが使えるようになる可能性が大幅に上がりました。
青森市営バス等同様、
やはりこれも新型コロナウイルスによる接触機会を減らすためでしょう。
さて、JR東日本盛岡支社では先述のように、
「コストを抑えて導入可能なシステムを開発中」
とコメントしています。
では、その「コストを抑えたシステム」とは一体何なのでしょうか・・・?
現状、詳細はハッキリしていないのでここからは予測になりますが、
JR西日本での事例を参考にすると、
「車載型ICカード改札機」が低コストで導入が望めるシステムの一つとなっています。
つまり、「コストを抑えたシステム」とは、
「車載型ICカード改札機」の可能性も考えられます。
「車載型ICカード改札機」は駅ではなく、
列車内のドア付近にICカードリーダーを設置したシステムのことであり、
メリットとしては以下のような感じです↓
1、自動改札機未設置駅や無人駅に新規に自動改札機を導入する必要が無い
2、列車の保有数より駅数が多い場合に導入コストが安く済む
3、自動改札機設置駅では自動改札機を、自動改札機未設置駅や無人駅では車載型ICカード改札機を使うことで、清算の棲み分けができる
要は、低コストでICカードを導入できるのが一番のメリットです。
自動改札機設置駅だと意味がないのでは?
という懸念がありますが、
現にJR西日本では清算の棲み分けを行っています。
つまり、自動改札機設置駅では利用者が多いので、
そこでは車載型ICカード改札機を使用不能にし、
自動改札機を利用してもらうことで、
スムーズな乗降が確保できるということです。
車載型ICカード改札機はJR西日本のアイデアなので、
果たしてJR東日本がこれに乗っかるかどうかが注目ですね。
まあ、結果はどうであれ、
ICカードが導入されれば利便性は大幅に向上します。
特に無人駅からの乗車がかなり楽になるので(降車駅で清算する手間があるため)、
是非早期の導入が望まれるところです。
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