遂に本日から新年度が始まりました。
コロナウイルスで混乱する中でも各地で入社式が行われているようですね。
さて今日は、
昨日投稿した青森の鉄道理解度チェックテストの正解発表、
及び解説を掲載いたします。
振り返りも含め各問題ごとに解説しますので、
ぜひ答え合わせしてみてください。
問1 青森駅改築工事に伴い、新設される自由通路は2020年度末に供用開始が予定されている。一方、公開された青森駅自由通路のデザインコンセプトは「木の温もりと親しみを感じる回廊」であり、内外装ともに木目調のデザインを取り入れている。では、このデザインコンセプトとしてイメージされたものは何か。選択肢から1つ選べ。
【正答】ニ:かつて青森駅前ではリンゴを販売していたことから、リンゴ箱をイメージした。
【解説】青森駅自由通路のデザインコンセプトのイメージとして使用されたのは「リンゴ箱」です。これは昭和時代に駅前でリンゴの販売を行っていた光景を参考にしたもので、まさに青森らしさを彷彿とさせますね。因みに(イ)の縄文時代をイメージしたのは新青森駅でした。お気づきかもしれませんが、それによって完全に色合いがかぶっていますw
問2 東北新幹線盛岡~新青森間は、鉄道運輸機構が保有する「整備新幹線」となっている関係で、新幹線の最高速度が制限されている。ここで、当該区間の現状における最高速度と速度引き上げ時の最高速度の組み合わせとして正しい選択肢を1つ選べ。
【正答】イ:260km/h→320km/h
【解説】現在の東北新幹線盛岡~新青森間における最高速度は260km/hに制限されており、引き上げた場合は320km/hとなります。なお、320km/hというのはE5系の最高運転速度で、275km/hはE2系の最高運転速度となっています。ちょっとややこしいですね。
問3 青い森鉄道は整備新幹線における並行在来線としては全国唯一の「上下分離方式」という経営方針を導入している。では、青い森鉄道における上下分離方式の解釈として最も合致する選択肢はどれか。1つ選べ。
【正答】イ:列車の運行に限り青い森鉄道が担当する。線路・駅・電化設備などは青森県が保有し、青い森鉄道の経営の効率化を図る。
【解説】「上下分離方式」では、線路・駅・電化設備といった膨大な維持費がかかる”下”の部分を自治体が受け持ち、列車の運行である”上”の部分を鉄道会社が担当することで、同社の負担を軽減する目的があります。したがって、(ロ)の”青森県の財政の安定化を図る”というニュアンスは間違いです。ぱっと見選択肢を紛らわしく設定したので悩まされた方もいるかもしれませんw
問4 弘南鉄道では2019年に大鰐線中央弘前~弘高下間にて脱線事故が発生した。運輸安全委員会による調査の結果、脱線事故を引き起こした原因として考えられるものはどれか。1つ選べ。
【正答】ハ:枕木の老朽化による軌間の拡大
【解説】上記の通り、弘南鉄道の脱線事故は「枕木の老朽化による軌間の拡大」が原因です。これは財源が厳しい地方の中小私鉄でよく発生しているものであり、要は線路のメンテナンスにかけるお金に余裕がなかったことが仇となったと言えるでしょう。そういう面でも国からの支援が必要だと感じます。
問5 JR東日本などは2020年のダイヤ改正を機に、SuicaなどのICカードを利用して新幹線の指定席及び自由席を利用できる「新幹線eチケットサービス」を開始した。ここで、当該サービスにおいて間違っている記述はどれか。1つ選べ。
【正答】ニ:東海道新幹線では利用できるが、山陽新幹線では利用できない。
【解説】間違っている記述なので、(ニ)が正解となります。少々フェイントをかけてみました() なお、根本的にこの選択肢は記述が間違っており、東海道新幹線でも山陽新幹線でも利用できません。同じJR西日本の北陸新幹線で利用できるのは、JR東日本と直通運転を行っているためです。また、あくまでも「新幹線eチケットサービス」は新幹線のみを利用するためのサービスであるため、在来線特急との乗継割引は一切ないのがデメリットです。今後の改善点でしょう。
問6 奥津軽いまべつ駅がある今別町は、新幹線の利用促進及び若者の定住を図り、2020年4月から新幹線を利用した通学通学に対し運賃の半額を補助するサービスを導入する。ここで、2020年現在の奥津軽いまべつ駅の停車本数はいくつか。正しい選択肢を1つ選べ。
【正答】イ:14本
【解説】上記の通り、2020年現在奥津軽いまべつ駅に停車する列車は上下14本しかありません。まるで秘境駅レベルの本数です。まあ、現に津軽線も最多で9往復しかないのでアレですが、しかしながら同駅での乗り換えは依然としてお察しくださいの状態です()
ということで、解説は以上となります。
あなたは全問正解できましたでしょうか?
分かりづらい解説かもしれませんが、
一つでも青森の鉄道について覚えてくださったなら幸いです。
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