昨日お伝えした弘前ナンバー交付開始の続きのネタです。
さて、ついに5月11日より新たに誕生した弘前ナンバーですが、
ちょっと引っかかる点があります。
それは、弘前ナンバーの対象地域です。
前回お伝えした通り、
通常、ナンバープレートは各都道府県にある運輸支局、
およびその傘下にあたる自動車検査登録事務所につき、
1つのナンバープレートが発行されることになっています。
一方、これまで弘前市は青森ナンバーの仲間だったのですが、
2004年に国土交通省のほうでご当地ナンバーというものが新設され、
2017年にはご当地ナンバーの導入条件が一部緩和されました。
これを機に青森ナンバーの束縛から1日でも解放されたいと思っていた弘前市は試行錯誤し、
遂に念願の弘前ナンバーの発行が5月11日より実現したということです。
ところがその弘前ナンバーの対象地域たるものが、
個人的には妙に少ないと感じました。
弘前市といえば津軽地方一の中心都市であり、
津軽の大都会とも言われているほどです。
弘前市周辺市町村で形成する弘前都市圏は弘前市をはじめ、
板柳町、藤崎町、田舎館村、大鰐町、西目屋村、平川市、黒石市の計8つの自治体によって成り立っています。
そこから弘前市へ通勤通学する人も多くなっているので、
事実上のベッドタウンのようなものです。
ゆえに弘前市とのつながりは深い関係にあります。
ところが今回登場した弘前ナンバーの導入に参戦した地域は、
なんと西目屋村の1か所しか名乗り出ませんでした()
つまり他の市町村は誰一人弘前ナンバーに乗っかることはなかったのです。
普通に考えればこれらの市町村が弘前ナンバーを導入すると思うのですが、
西目屋村を除き1か所も参戦しなかったのは中々奇妙ですよね。
では、なぜこの話に乗っからなかったのか?
決定的な証拠はありませんが、
おそらくは弘前市に対する”因縁の争い”たるものがここにきて垣間見えたのだと思いますw
やはり弘前という地名は全国的にも有名であり、
パッケージツアーにおける青森観光の際にも100%の確率で弘前が入っています。
確かに弘前には他県にはない魅力的な観光施設が多く、
一見相反する「和洋折衷」スタイルがこれだけ似合った街は他にはないでしょう。
それが他県民の観光客からしてみれば新鮮に見えるのです。
一方、黒石市には津軽こけし館やこみせ通り、
平川市には猿賀公園、
田舎館村には田んぼアートなどの観光名所がそれぞれありますが、
知名度的に弘前市と比べればやはり弱い傾向にある模様です。
要は弘前市のほうが観光の色合いが強く、
周辺市町村にはあまりスポットライトが当たらないということです。
これが要因となって弘前への反感が徐々に膨張したのでしょう。
また観光以外でも因縁の争いは垣間見えています。
以前に弘前市は平成の大合併において、
周辺市町村を巻き込む大規模な合併を企てていました(大弘前市構想)。
しかしその際も地理的に近い現・平川市や大鰐町などは参戦に断固拒否。
その時も参戦した自治体は少なく、
相馬村と岩木町2つしか名乗り出ませんでした。
他の自治体は「弘前の言いなりになってたまるか」
「自分の町が吸われる」
と内心思っていたそうです()
西目屋村とは徐々に打ち解けたようですが、
今回のナンバープレートにおいてもまさに平成の大合併と同じようなことが起こっていますねw
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