青森県鉄道整備促進期成会(会長・三村知事)などは8月26日、
今度はJR北海道の本社を訪問し、
北海道新幹線新在供用区間(青函トンネル含む)における速度向上の要望を行いました。
それによると、JR北海道からは「下り線での210キロ走行は本年度中に実現させたい」
と回答したとのことです。
遂に2020年度を目途に200キロを超える速度で新幹線を走らせるようにさせるようですね。
この新在供用区間の速度向上をめぐっては、
新幹線と貨物列車のすれ違いにおいてコンテナが吹っ飛ぶ恐れがあるとし、
新幹線側のスピードがなかなか上がらないという大きな問題が未だ完璧に解決されていません。
コンテナが吹っ飛ばないよう徐々に新幹線側のスピードを上げてはいるものの、
やはり根本的な解決へはまだほど遠いようです。
しかし、開業当初と比べ着実に新幹線のスピードは上がりつつあります。
それまでの経緯を振り返ってみましょう。
年 | 特急・新幹線の最高速度 | 所要時間 |
2002年12月1日~ | 時速140キロ(特急スーパー白鳥) | 116分(平均) |
2016年3月26日~ | 時速140キロ(北海道新幹線) | 61分(最速) |
2019年3月16日~ | 時速160キロ(北海道新幹線) | 57分(最速) |
2020年度~ | 時速210キロ(北海道新幹線) | 54分(予定) |
※新幹線においては新在供用区間の最高速度
※所要時間は2002年12月1日より津軽海峡線、2016年3月26日より北海道新幹線新青森~新函館北斗間
北海道新幹線開業当初、
新在供用区間の最高速度は何と特急スーパー白鳥と同レベルの速さとなっており、
まさに料金だけ高くなるという半ば「改悪」状態の扱われ方をしていました()
更にプラスαとして新青森駅と新函館北斗駅での乗り換えの手間も含めると、
逆に所要時間が拡大してしまいました。
強いてはスーパー白鳥時代では、
蟹田~木古内間は特例として乗車券だけで特急列車に乗車できたのが、
北海道新幹線開業を機にすべて制度がBANされました。
その代わりに今度は「青春18きっぷ」では、
「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」たるものが突如出てきたり、
「北海道&東日本パス」では特定特急券を購入すれば、
北海道新幹線新青森~新函館北斗間で普通車の空席が利用可能になったんですが、
やはり新幹線に取って代わっただけあって料金がお高くなってしまったため、
利用者からしてみれば気軽に使えなくなった感はあるでしょう。
その影響で料金がお安いフェリーに客が流れていきました。
仮に「青春18きっぷ」などがフェリーでも使えるようになれば、
相当便利になるのかもしれませんが、
そうなれば北海道新幹線からはさらに客が離れていってしまいますね。
しかしながら、速度の面では着実に早くなっております。
特に青函圏が1時間を切った2019年のダイヤ改正は地味にデカいでしょう。
少なくともスーパー白鳥では不可能だった1時間切りを辛うじて実現しています。
尚、青森県鉄道整備促進期成会ではこのほかに、
奥津軽いまべつ駅の停車本数増加や、
津軽線との乗り継ぎ改善も求めました。
津軽線に関しては本当に1日でも早く乗り継ぎをテコ入れしてほしいですね。
もはや完璧なるお察しください状態の接続となっていますw
ただ、そうなれば蟹田での乗り換えも調整する必要が出てくるため、
まあ全列車には適応されないでしょう。
それについても北海道新幹線の利用者数が増えればいいのですが・・・
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