昨日に引き続き、
青森市営バスのナンバリング導入について解説していきましょう。
おさらいですが、
前回は青森市営バスにおけるナンバリングの構造について説明いたしました。
アルファベットは路線名を表すものですが、
路線名の頭文字を使用しておらず、
中心市街地、東部、西部を走る路線の順に振っているだけとなっていました。
数字については一部例外を除き、
行先を表すものでしたね。
今回は、引き続きナンバリングの構造に加え、
それを導入した是非、
さらにこちらも注目の路線名の変更について解説していきます。
青森駅行きのナンバリングと路線名は場所によらず固定されている?
前回も掲載したナンバリングの詳細についてのページです↓
3月23日から市営バスを初めてご利用のかたにも「分かりやすい路線案内」に変わります/青森市
何か違和感を感じませんか・・・?
そう、路線が違っているにもかかわらず、
青森駅に行くバスにはどの路線であれ「A1」もしくは「B1」に固定されているのです。
数字の部分が同じ「1」であるのは分かりますが、
アルファベットの部分がどの路線でも共通化されている点については、
個人的に不思議に感じました。
それはなぜか?
よく考えてみてください。
確かに行先は同じ青森駅ですが、
当然路線ごとによって始発点や経由地は異なります。
例えば西部営業所から青森駅に行くバスがありますが、
西部営業所には「西バイパス線」と「石江・新城線」の2路線が乗り入れています。
しかし、路線名が異なるので当然ながら経由地も違うのですが、
それでも同じ「A1」もしくは「B1」を使用する仕組みになっているのです。
なので、浅虫温泉から青森駅に行くバスも「A1」か「B1」、
戸山団地から青森駅に行くバスも「A1」か「B1」。
経由地が全然違うのにナンバリングは「A1」か「B1」・・・
個人的にはどこか違和感を感じてしまいます()
気になったので、
ナンバリングを既に導入している先例の八戸市営バスはどうなっているのかというと、
やはりほぼ青森市営バスと同じナンバリング方式となっているようです(ただし、中心市街地を経由しないバスは数字のみ)。
一応新しい時刻表には発時刻脇に経由地を記載するみたいですが、
まあこれも慣れですかね・・・
路線名は大幅変更!
実は今回のナンバリング実施で路線名が大幅に変更されています。
例えば「横内環状線」や「浜田循環線」といったループ線は、
左回りか右回りか、
ないしは行先で路線名が変わっているのが分かります。
また、ループ線はそれぞれ「中筒井線」や「観光通り線」などの、
系統の一部として組み込まれるようになりました。
つまり、例えば横内環状線(正式には”線”がつかなくなっている)は、
「中筒井線」ないし「観光通り線」の一部系統として扱われているということです。
凡例の部分の右側に横線が入っているのが証拠です。
他、「田茂木野線」は「中筒井線」に変更。
「浅虫線」に至っては「造道・八重田線」にダイナミックに変わっています()
イメージ的には浅虫のほうが強そうですが、
まあ市街地のほうが利用者が多いから路線名にも市街地寄りの地名を適用しているのでしょう。
あと、気づいた人もいるかもしれませんが、
案内表示一覧表を見ると、
なぜか「しあわせプラザ行き」だけアルファベットが振られていません。
「60」という番号だけ付番されていますね。
しあわせプラザは中心市街地にあり、
数々の路線が通過する国道を経由するので、
一つの路線名だけで案内しても(=アルファベットを用いる)あまり有用性が無いからだと思われます。
なのでココだけハブられている感覚ですねw
青森市営バスナンバリング導入の是非を問う!
今回青森市営バスがナンバリングを導入した是非について、
私見的には良いと思います。
外国人観光客もそうですが、
もとから複雑怪奇な青森市営バスの路線・系統であるため、
何より市民にとっては便利になるでしょう。
八戸市営バスより10年も遅いナンバリング導入ですが、
青森市営バスにとってメリットはそれなりに大きいと思いますよ。
あと、一見路線数が減ったかのように思えますが、
あくまでも”路線名自体”の簡素化(=路線名の統一)を図ったため、
その代わり系統数が爆増しました()
案内表を見ると一目瞭然のように、
実に4枚に上るほど大量の系統がビッシリ羅列していますw
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