JR東日本、JR西日本、JR北海道は2020年2月4日、
SuicaやICOCAといった全国のICカード10種類を利用して、
東北・北海道、上越、秋田、山形、北陸新幹線の指定席及び自由席を利用できる“チケットレス乗車”、
正式名称「新幹線eチケットサービス」を開始することを発表。
既に今年のダイヤ改正3月14日にサービスが始まっています。
因みに、チケットレス乗車という意味では、
以前からほぼ同じようなシステムである「モバイルSuica特急券」もありますが、
内容が重複するということから3月13日をもってBANされました。
予約できるサイトはJR東日本及びJR北海道の「えきねっと」と、
JR西日本の「e5489」に限ります。
「新幹線eチケットサービス」は運賃と特急料金が一体となっており、
クレジット決済と比べ一律200円安くなるということで、
これは若干嬉しいかもしれませんね。
私自身、YouTubeの活動(撮影等)がほとんど青森県内であるため、
新幹線にはあまり乗りませんが、
東北新幹線盛岡以北がすべて指定席(特定特急券を除く)であり、
切符も場合によっては3~4枚必要になってくることを踏まえると、
チケットレス乗車では幾分か楽になるのだと思います。
ただ、恒例のごとくこういったサービスの改正では、
何かとすべてが便利になるケースが極めて少ないです。
要は、何かが便利になれば、
何かが不便になってしまうということです。
この現象が「新幹線eチケットサービス」にもあるのか気になったので試しにネットを探ってみると、
やはり「改悪」という検索キーワードが一緒に出てきました()
では、具体的に何が改悪なのでしょうか?
調査してみたところ、
新幹線を利用するためだけのサービスであるため、
「東京都区内」「仙台市内」のような「特定都区市内制度」の場合は200円引きが適用されない=安くならないもとより、場合によっては高くなる
また、新幹線と在来線(特急)の乗継割引(半額)も適用されないとのことだそうです。
なので、例えば東京から弘前に行く場合、
東北新幹線に乗って新青森駅で降りて奥羽本線に乗り換えますが、
この際特急つがる(よぐわがる青森の鉄道シリーズでご意見番としてお馴染み)の特急料金も半額になりません。
この原因は、「新幹線eチケットサービス」だと乗車券と特急券(在来線)を別々に購入することになるためです。
両者を一緒に購入する場合に限り半額になるので、
今回の場合も残念ながら適用外ということですね。
まとめると「新幹線eチケットサービス」の一番のメリットは、
かつてはネットで予約しても最終的には自動券売機で買う必要があったのが、
「新幹線eチケットサービス」だと自動券売機に立ち寄ることがなくなったということですね。
一方、モバイルSuica特急券も乗継割引が適応されていなかったことを踏まえると、
そこまで改悪になったわけではなさそうです。
因みに私は未だ「えきねっと」に登録していません。
理由としてはまあ色々ありますが、
何よりマニアとして有形な切符のほうが思い出に残るからという内心もあります()
そういえばJR東日本の深澤社長は、
いずれ切符自体をなくすと言っていたので、
今回はその一例ですね。
それにしても青森地区に”ペンギン”が来る日は一体いつになるのでしょう。
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