まだまだ続く青鉄大研究会。
今回取り上げるのは青い森鉄道と八戸臨海鉄道の関係性についてです。
ん、八戸臨海鉄道とどういう関係があるのか・・・?
青い森鉄道の決算報告書を見ても分かるように、
僅かではありますがJR貨物が青い森鉄道の株式3.45%を保有しています。
八戸臨海鉄道はJR貨物のグループ会社であるが故、
こちらも株式を38.6%保有しているため、
裏を返せば八戸臨海鉄道と青い森鉄道には一定の繋がりがあるのです。
JR貨物と言えば以前お伝えした貨物調整金や線路使用料の類で飽きるほど登場してきましたが、
今度はそのグループ会社である八戸臨海鉄道までもが出てきたではありませんかw
実は青い森鉄道では2002年12月1日の東北新幹線八戸開業時より、
既に八戸臨海鉄道に一部の業務を委託しました。
その委託した業務内容というのは、
青い森鉄道の保線・保守業務。
当時からJR貨物との癒着があったため、
JR貨物を通してグループ会社である八戸臨海鉄道に業務を委託し始めたのです。
この青い森鉄道の保線・保守業務委託は2010年12月4日の東北新幹線全線開業まで8年にわたり続き、
それまでは一斉の業務を八戸臨海鉄道が受け持っていました。
ところが東北新幹線全線開業を機に、
青い森鉄道は自社の保線・保守業務委託の契約を解除したのです。
理由としては、
やはり青森開業によって営業キロが大幅に拡大したことから、
そこまでのキャパに手が負えなくなる可能性があったからだと思われます。
しかし青い森鉄道から来る業務委託はこれで終わったわけではありません。
何と、今度はラッシュ時における一部無人駅の改札業務、
それに加え自社の駅構内清掃業務の委託に切り替えたのですw
ここまで徹底してやってくるとは・・・
どこか面白い展開になってきました。
ラッシュ時における一部無人駅とは、
前回お伝えしたように利用者数が多い無人駅のことであり、
青森市内であれば筒井駅~野内駅といったところです。
これらの駅で八戸臨海鉄道が改札業務を受け持つことになったのです。
青い森鉄道では一切見ない、
オレンジ色のジャンパーを着た八戸臨海鉄道の従業員がホームに立つようになったため、
当時は一体何が起きたのか、
かく乱される羽目になってしまいました()
しかし、たまたま見つけたある書籍の冒頭部分に、
あろうことかこのケースが都合よく載っていたので、
それを調べようやく実態を把握した次第でありますw
ところがいつしか八戸臨海鉄道による改札業務は終了したようで、
現在は各管理駅から駅員が派遣され対応しているとのことです。
具体的な契約終了日は不明ですが、
これにより八戸臨海鉄道は駅構内の清掃業務の受託のみになりました。
青い森鉄道ではこういった細かい面でも色々駆使して経費節約を行っていたのですね。
ということで以上、八戸臨海鉄道と青い森鉄道の関係について分析してみました。
それにしても今回はまあ地味な内容ですねw
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