【青鉄大研究会Part22】車掌が一人もいない!? アテンダントによる究極の人件費カット術

交通研究

夏の時期に突入し気温が上がると思いきや曇りの天気が連日続いているため、

青森市は思ったほど体感温度が低いですね。

このような曇りの日は涼しいので今のうちにサイクリングを楽しもうかと思います()

さて、今日は久々となる青鉄大研究会をやっていきましょう。

本日のお題は青い森鉄道のアテンダントの採用・配置について。

そもそもアテンダントと聞いて真っ先に思い浮かべるものと言えば、

旅客機の客室乗務員、

俗に言う「キャビンアテンダント」といったところでしょう。

しかし本来アテンダントというのは「付添人」や「接客係」という意味であるため、

航空業界以外でも使われることが多くなっています。

例えば新幹線にもアテンダントは配置されており、

JR東日本で言えばE5系等のグランクラスで飲み物及び軽食サービスの提供がなされていますね。

一方、青い森鉄道にも列車内におけるアテンダントというものが存在します。

青い森鉄道でアテンダントが登場したのは2010年の青森開業のタイミング(車内の案内が本格的に始まったのは2011年以降と思われる)。

決算報告書第10期を調べていくと、

2010年の青森開業によりアテンダントを6名採用したと書いてあるのが分かります。

そして翌年2011年では9名に増員し、

観光客及び高齢者への案内を中心に動員するようになりました。

因みにアテンダントは決算報告書によると青森駅、野辺地駅、八戸駅の主要駅に配置しているとのことですが、

去年乗った感じでは浅虫温泉駅や小湊駅でもアテンダントが乗り降りしていたため、

恐らくは他の駅でも配置を試みたものと思われます。

余談ですがアテンダントは必ずしも全区間通して乗務するわけではありません(全列車乗務しているわけでもない)。

つまり青森発八戸行の列車では、

途中の浅虫温泉駅か小湊駅、野辺地駅などで降りてしまいます。

どうせなら終点まで案内の業務を行ってもいいと思うのですが、

やはりここでも青い森鉄道お得意の人件費カッターが発動しているものと思われますw

本当に徹底されているんですね()

このように青い森鉄道ではアテンダントの採用を増やし、

車内の案内といった業務に従事しています。




実際に乗ってみると分かりますが、

現在のアテンダントの仕事は停車駅の車内放送をはじめ、

降車時における定期券のチェックや清算業務、

時たまイメージキャラクター「モーリー」関連のグッズなんかも発売しています。

しかしよく見るとアテンダントの仕事は車掌と重複しているように思えますよね。

まあイメージキャラクターの発売は特殊ですが、

車内放送をはじめ定期券の確認や清算業務なんかはまさに車掌の仕事とまるかぶりです。

では、青い森鉄道の車掌は何をやっているのでしょう?

・・・答えは、そもそも青い森鉄道には車掌が誰一人も存在しないのです()

以前もご紹介しましたが、

青い森鉄道は全列車でワンマン運転を実施している関係で、

法律上車掌を配置する必要がありません。

しかし案内係がいないと不慣れな乗客が困るであろうということから、

営業キロが大幅に拡大した2010年のタイミングを見計らって車内アテンダントを採用したのです。

したがってアテンダントの配置は、

車掌の代わりとなる人件費削減というよりも法律が絡んでいるためですね。

しかし先述のようにアテンダントは車内放送や清算業務も行っているため、

事実上は車掌の業務も肩代わりしている感じになっているのです。

一方、お隣IGRでは車掌が存在していることもあり、

並行在来線における第三セクター鉄道で車掌が誰一人いないというのは珍しいでしょう。

余談ですが、あの「鉄道むすめ」のキャラクターはアテンダントをモチーフにしており、

各地で開催されるイベントにも参戦している模様ですw

ということで今回はアテンダントについてフォーカスを当てていきました。

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