JR東 踏切障害物検知装置「3次元レーザーレーダー式」最新版を津軽線で導入!

青森鉄道ニュース

JR東日本では現在、

最新版となる「3次元レーザーレーダー式」という踏切障害物検知装置の導入を進めており、

東奥日報よるとJR東日本管内で計11か所の踏切に、

青森県内では津軽線の踏切2か所(青森市と蓬田村)を対象にそれぞれ先行導入したとのことです。

なぜ津軽線などが対象になったのかというと、

これは豪雪地帯を走る線区ということで、

雪を障害物と誤認しないかどうか最新版の装置のキャパを確かめる目的があるためです。

なお津軽線と言えば2016年1月のセンター試験開催日に、

蓬田村の長科踏切というところで除雪車と列車の正面衝突事故が発生しました。

それが要因で津軽線に先行導入したのかもしれません。

因みに、これにより701系の顔面が崩壊するというトラブルが起こったわけで、

この件をきっかけにJR東日本は、

除雪車の運用担当である蓬田村に怒りの矛先を向け、

まさかの裁判で争うという事態にまで発展してしまいました()

もう決着がついたのかどうか不明ですが、

果たしてどちらが勝ったんでしょう。

まあそれは置いておいて・・・

因みにJR東日本管内には現在約6400か所の踏切があり、

そのうち検知装置が導入されているのは半分相当の約2850か所。

さらにそのうち3次元レーザーレーダー式(旧式)が導入されているのは約830か所となっている一方、

本年度中には最新版を約80か所増設することが決まっており、

旧式のものを取り換える形で設置するとのこと。

なお、旧式は複数のレーザー光線を放出して、

それが何かの障害物に遮られた際検知するというタイプですが、

先ほどのように時々雪や雨を間違って障害物と認識してしまうことで、

度々誤作動が発生するというデメリットがあります。

3次元レーザーレーダー式最新版の特記すべき点としては、

雪や雨などの見間違いの誤作動を極限に少なくさせたとのことです。

因みに旧式ではなぜ低い位置まで検知させていなかったのかというと、

踏切に侵入した犬や猫といった小動物までもを検知することで、

システムや運転に混乱をきたす恐れがあったためです。

なので小動物が踏切に進入して余計なシステム作動を避けるために、

最新版ではヒトと小動物の見分けもつくように改良を施したのです。

また最新版では新たに地面から数十センチメートルという低い位置も検知可能にさせたことで、

地面に転倒した人もハッキリ認識できるようになります。

まあ、必ずしも踏切事故を起こした人がその場に立っているとは限りませんしね。

検知のキャパという面では従来と比べ向上したと言えるでしょう。

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