昨今の日韓関係悪化により、
政治だけでなく韓国の航空業界でも大きな影響が出ている。
それは、韓国~日本の航空路線が次々と運休または減便させられているのだ。
では、実際は日韓関係悪化による航空路線の運休・減便における影響は、
どの程度出ているのだろうか?
地方路線を中心に運休・減便計画が発動?
韓国の航空会社が相次いで日本から手を引いたりしているが、
特にその影響が大きいのが地方路線である。
その中でも韓国と距離的に近い九州では、
問答無用に路線がバンバン運休または減便させられており、
各県は経済への影響を大きく懸念しているようだ。
また、九州は韓国の格安航空会社(LCC)も多く乗り入れており、
それらの路線も相次いで運休・減便させられているのである。
青森-ソウル線は運休にはならず!
一方、我が青森-ソウル線はどういう仕打ちを受けているのかというと、
まず運休にはならない予定である。
運休にはならないものの、
やはり全国的に利用者が減っていることもあり、
搭乗率はここ最近60パーセント台にまで落ち込んでいる。
今年7月には搭乗率が80パーセントを超えていたにもかかわらず、
たった2ヶ月で60パーセント程度に大幅下落。
過半数を下回れば流石にまずいだろう。
しかも当初は冬季5便に増便する予定だったのだが、
利用者減から避けられず、
最終的にはこれまで通りの週3便を維持することになった。
そのため一見減便のようにも見えるが、
よく考えると通常ダイヤ通りの運行スケジュールとなっている。
なお青森〜ソウル/仁川線は、
引き続き水・金・日曜の週3便となる予定だ。
対して台湾線は絶好調?
利用者が奮わず不調なソウル線とは対照的に、
今年青森空港に就航した台湾線は文句なしの好調となっている。
搭乗率は7月が91.9%、8月90.3%、9月88.9%とそれぞれの月で高い記録を出しており、
今後の青森空港における国際線の活気を牽引するものと見られている。
事実、ソウル線の利用減を台湾線で埋め合わせしているようなものであり、
将来的にはソウル線の利用者増を図らなければ、
完璧な青森空港の活性化とは言えない。
ソウル線の利用減がどれだけ早く治るかが鍵となってくるだろう。
更に青森空港は最近覚醒している?
青森空港は東北新幹線八戸開業の2002年、
新青森開業の2010年を境に利用者が減っており、
一時期は年間150万人だったのが80万人にまで落ち込んだ。
しかし、北海道新幹線開業やインバウンド増が功を奏したこともあり、
青森空港の利用者数は再び増加。
最新データ(2018年)では125万人にまでV字回復したのである。
更に今年は青森空港のターミナルビルが大規模リニューアルし、
内外装共にテコ入れが行われ一新した(ベルトコンベア増設なども)。
このように最近の青森空港はどこか調子が良く、
今後の発展に注目が寄せられるだろう。
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