【平成に逆戻り!?】2024/3ダイヤ改正特集青森エリア「スーパーつがる」爆誕!

青森鉄道ニュース

今年も冬の便りと同時にこの季節がやってきた。

そう、毎年恒例、JR各社ダイヤ改正の発表。

12月15日、来たる2024年3月のダイヤ改正の内容が遂に露となった。

2024年と言えば、

全国では北陸新幹線敦賀開業が目白押しだが、

その裏では並行在来線として「ハピラインふくい」も開業する

先日、ダイヤの公表が行われたが、

北陸本線時代より20本の増発となるなど、

かなり健闘しているようだ。

青い森鉄道全線開業時もそうだったが、

やはり並行在来線開業と同時に普通列車の本数が爆増するのは、

もはやお決まりのコースとなっている。

さて、我が青森エリアではどのようなダイヤ改正となるのだろうか?

まずは東北新幹線のほうから見ていこう。

東北新幹線:インバウンド回復で臨時が定期に昇格!

東北新幹線ではコロナ禍以降、

久々の増発となった。

2024年のダイヤ改正では、

上表の通り下り「はやぶさ9号」と上り「はやぶさ26号」が設定される。

やはりインバウンドや国内旅行の移動が回復してきており、

新青森駅でも団体ツアーや外国人観光客を、

前年よりも頻繁に見かけるようになった。

大分前にサラッと記事に書いたが、

あの青森駅のエスカレーターを逆走した中国人観光客を見て、

ようやく青森エリアにもインバウンドの兆しが来たと実感した次第()

来年こそ更に外国人観光客が増えることに期待したい。

で、ダイヤについてだが、

号数を見てお察しの通り、

基本的にはこれまで臨時列車として走っていたものが、

定期列車として昇格するという内容である。

プレスリリースでは”増発”という名目で出しているが、

上記の列車はいずれも昨年のダイヤ改正で臨時列車化したものであるため、

事実上、”定期列車の復活”とみたほうが正しいと思われる。

また、東北新幹線の臨時列車において、

これまで上野始発であった「はやぶさ301号」及び「はやぶさ303号」が、

2024年のダイヤ改正より東京始発となるようだ。

が、そもそも上越新幹線や北陸新幹線も乗り入れ、

ただでさえ過密ダイヤである東京駅に、

よくもまあ臨時列車も乗り入れが可能になったものである。

やはり東京始発のニーズが高まっているのだろうか。

東京では列車が折り返しで到着すれば、

その後清掃員による新幹線車内のお掃除が始まるのだが、

これに掛けられる時間は僅か7分程度。

この清掃時間も考慮しなければならないため、

東京乗り入れは難しいミッションであるが、

その点はダイヤ調整を行ったのか見事実現させることができるようだ。

奥羽本線:「つがる」の最速達版「スーパーつがる」爆誕!

続いて在来線。

青森エリアどころか、

2024年3月ダイヤ改正において、

1位2位を争うほど目玉と言っても過言ではないだろう。

X(旧Twitter)でも一時トレンド入りしていたほどであるw

上表の通り、

既存の奥羽本線の特急つがるの一部列車(3号・4号)を速達化した、

「スーパーつがる」たるものが突如爆誕()

これにより秋田~弘前間が2時間を切って1時間55分~57分程度に、

秋田~青森間が11分~14分短縮され2時間半程度で到達できるようになる。

「スーパーつがる」は既存の「つがる」の停車駅を絞る形となっており、

新たな停車駅は秋田、東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森、青森。

これまで停車していた八郎潟、森岳、二ツ井、碇ケ関、浪岡は通過となる。

お察しの通り、主要駅や利用者の多い駅を中心に停車駅を厳選した感じであり、

特に碇ケ関あたりは1日平均乗車数が2桁台となっているのが現状()

通過駅では浪岡が断トツで利用者数が多いが、

当駅は青森市内にあるためか停まらない設定となる。

尚、これにより通過駅では停車本数がマイナス2となるが、

代替となる普通列車等は今のところ設けない予定。

尚、準速達となる既存の1号、5号、2号、6号は、

所要時間はほとんど変わらないが号数がそれぞれ41号、43号、42号、44号へと化ける。

なぜここへ来ていきなり40号台を附番するのかは不明だが、

これまた平成の時に走っていた、

スーパー白鳥などの特急の号数を彷彿とさせるではないかw

再速達化するためには若い番号を附番したほうが、

イメージ的に速そうという魂胆があるのだろうか。

まあ、それにしても40号台が附番されるおかげで、

あたかも特急つがるが大量増発されたかのように誰もが思ってしまう()

一方、普通列車のほうでは珍しく今回、

増発および減便といったテコ入れはされない予定だが、

昨今の乗務員不足のためワンマン列車が増える。

青森エリアでは上表の通り、

4本の列車がワンマン化する。

今年のダイヤ改正では弘前~青森間において、

初めて早朝および深夜の一部列車がワンマン化したが、

いよいよ日中の時間帯でも取り入れるようだ。

ワンマン運転ということは法的に2両編成にしなければならないが、

上表の列車は確認したところすべて2両編成であるため、

減車されるというわけではない模様。

新幹線と在来線特急の乗継割引廃止

先ほどの「スーパーつがる」と比べれば地味な内容になるが、

2024年3月のダイヤ改正より、

新幹線と在来線特急の乗継割引も廃止される。

よって、これまで新青森駅で新幹線と特急つがるを乗り継いだ場合、

特急つがるの特急料金が半額ではなくなるということだ。

JR各社によると、

新幹線のネットワークが全国へ広がって在来線特急の利用客が減っていること、

あとはネット予約で様々な割引サービスを展開していることを理由に挙げている。

乗継割引は国鉄時代よりあったサービスということで、

今回の改正から一部利用者にとっては、

ステルス値上げみたいな感じとなってしまっている模様。

五能線:深浦駅無人化

東奥日報からの情報によると、

深浦町の代表駅である五能線の深浦駅が、

2024年3月のダイヤ改正をもって無人駅となる。

もはや駅の無人化報道はここ最近毎年のようにぶち上げられているため、

「ああ、またか」といった次第であるが、

今回は深浦町の代表駅でもある深浦駅が無人化となるということで、

少々驚きである。

JR秋田支社によると、

「深浦駅は年々利用者数が減っており、五能線維持のための経営効率化の一環」

とコメント。

確かに1日平均乗車人員を見てみると、

コロナ禍を境に観光客が減った影響でがくんと数字が落ちている。

2019年(令和元年)は58人いたが、

2022年(令和4年)はその半分となる29人にまで減少。

観光客の利用が多い駅であるため、

コロナ禍による影響を大きく受けていたようだ。

この報道を受け深浦町の担当者は、

「トイレや冷暖房などの設備を維持していくようJRと協議する」

とコメント。

やはり町の代表駅であるため幾分かの設備は残したいものである。

碇ヶ関駅のような自治体が窓口を運営する、

「簡易委託駅」方式をとっても良いと思われるが、

果たしてJRとどう協議を進めるのか注目だ。




青い森鉄道:1分単位の時間調整

青い森鉄道では前回に引き続き、

今回も増発や減便等はなく、

JR各線との列車の乗り換え時間の調整を行うのみとなっている。

上図「3」の「限りある車両を効率的に活用したダイヤ設定」とあるが、

ただでさえ青い森鉄道には11編成しなかいうえ、

ついこの間までは1編成が車との接触事故を起こしていた関係で、

朝のダイヤの1本が長期間にわたり運休になっていたほど、

車両の保有台数としてはカッツカツである。

果たしてどのように工夫するのだろうか?

基本的には上表の通り、

乗り換え時間の調整がメインとなっている。

主に青森駅や八戸駅での乗り換えが対象となっているようだが、

ご覧のように、何と1分単位という非常に細かい調整を行っているではないかw

1分単位とは言え、

駅構内を移動する時間を鑑みれば、

効果はそれなりに大きいものである。

方針としては、

乗り換え時間が短いものはゆとりをもって1~2分拡大し、

乗り換え時間が長いものは1~3分短縮するなど、

利用者目線での調整となっている。

プレスリリースでは上表の内容に留まっているため、

来年3月の時刻表でどのような時間調整を行ったのかぜひとも確認してみたい。

総括

やはり何と言っても今回は「スーパーつがる」の存在が大きいだろう。

これまではダイヤ調整がメインであったが、

まさかここへ来て新たな種別が爆誕するとはw

恐らく誰もが予想だにしなかったことであろう。

今でこそ秋田新幹線が開業し、

秋田~青森間の優等列車は先述の「つがる」しか存在しなくなったが、

速達化することで両県各都市とのつながりがより一層深まればよかろう。

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