バス事業者がドラレコの導入を進める理由は「あおり運転」?
最近多発している「あおり運転」ですが、
それに伴いドライブレコーダー(略してドラレコ)の購入者数も急増しています。
もし万が一あおり運転を食らった際には、
事前にドラレコで録画した映像を裁判所とかに提出すれば、
容疑者を一発でしばき倒せるのでとても便利なものです()
ドラレコに関しては、
あおり運転の件から何かと自家用車を持つ一般家庭の購入者層が多いイメージがありますが、
実は近年交通事業者でもドラレコの導入が進んでいるのです。
勿論、防犯のためもそうですが、
運転マナーの向上にも期待されるということです。
その代表例がバスであり、
勿論我が青森県でもすべてのバス事業者で導入済み・・・
主要公営バスでドラレコ未導入は青森市営バスだけだった件()
・・・と言いたいところですが、
実はあるバス事業者では未だドラレコの導入が進んでいません。
それはどこかというと、
下北を中心に路線を構える下北交通と、
青森市全域に路線を構える青森市営バスの2社だけとなっています。
ドラレコの導入においては貸切バスに限り義務付けられていますが、
路線バスは対象外となっていることから、
事業者によって導入していないところもあります。
しかし、全国主要19の公営バスに絞って比較してみると、
なんと導入していないところは青森市営バスだけという事実が判明したのです()
因みに八戸市営バスでは既に全車ドラレコ導入済みとなっているようです。
また、2019年10月末時点の情報によれば、
青森市営バスと下北交通を除く青森県内のバス事業者12社では、
すべて導入済みのことだそうです。
なので、下北交通はまだしも、
全国主要の公営バスでドラレコが導入されていない青森市営バスは放置できませんね。
青森市営バスは規模が大きいこともあり導入にカネがかかる?
ドラレコの導入については、
当然ながらコストが発生します。
とは言いつつも、
青森県内のほとんどのバス事業者では既に導入済み。
県庁所在地を擁する青森市営バスはなぜ導入しないのでしょうか?
それは、コストがかかるということもそうですが、
やはり公営バスの中では全国的にも大規模な路線数を構えているという事情もあるようです。
路線数については青森市内だけでも30以上、
特に系統数においては200近くもあり、
大規模で複雑な運用となっているのです。
事実、青森市営バスの2018年度決算では、
約6000万円の赤字をたたき出しており、
さらに累積欠損金(簡単に言うとツケみたいなもの)についても約21億円まで膨張。
厳しい経営状況なのが伺えます。
では、実際青森市営バスがドラレコを導入するとなれば、
いくらカネがかかるのでしょう。
青森市が試算したところ、
現在保有している車両数は141台ということで、
すべてに導入した際に発生する費用は、
最安値のドラレコメーカーで約3800万円、
最高値では約6600万円かかるようです。
やはり保有台数が多いのも要因でしょう。
しかし、市交通部の話によると、
ドラレコの件については来年度予算を組んだうえで導入を検討するそうです。
運転マナー向上にもつながるということから、
できるだけ早めに導入したいところですね。
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