読者の皆さんおはこんばんにちは。
今回は、今までの記事の内容とはちょっと軌道を変えて、
あの第三セクター鉄道として有名な「青い森鉄道」についての大研究をしてみたいと思います。
詳しい研究内容としては、
やはり最も気になるであろう青い森鉄道の経営戦略だったり、
また、青い森鉄道ならではと言っても過言ではない「上下分離方式」や「線路使用料」などといったお役所的事情についても触れていこうかと思います。
何せこの部分は一回ではよく理解できないような小難しい話が絡んでくるもんですからね()
ここについてもみっちり徹底解説いたします。
因みに、今ご覧の記事タイトルで「part1」とあるように、
今後もいくつかのパートに分けてお送りしていくつもりですので、
ぜひ青い森鉄道について楽しみつつも理解を深めていただきたいと思います。
早速パート1ではまず、
青い森鉄道とは一体どういう会社なのか?について解説しましょう。
ということで最初に以下の表をご覧ください。
本社所在地 | 青森県青森市篠田1丁目6番2号 |
設立 | 2001年(平成13年)5月25日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 千葉 耕悦 |
資本金(2019年3月31日現在) | 29億円 |
売上(2019年3月期) | 58億5829万円 |
営業利益(2019年3月期) | 1億4359万円 |
従業員数(2018年4月現在) | 330名(プロパー社員195名、JR出向者等98名、契約社員等37名) |
こちらは青い森鉄道の概要についてです。
本社は青森市篠田という地区にありますが、
分かりやすく言うと青森駅西口からほど近いところです。
地元民なら知っていると思いますが、
白地に青いラインが入った3階建ての建物ですね。
西口周辺にはこのほかにJRの事務所もあったりと、
何かと鉄道会社のオフィスが集中しています。
次に設立日について。
青い森鉄道は2002年の東北新幹線八戸開業の1年前に登場しました。
同じくして同社の兄弟会社のようなものであるIGRいわて銀河鉄道も、
日付も含め全く同じタイミングで登場したほどです。
文字通り、IGRいわて銀河鉄道はJRから切り離された岩手県側の線区に相当しており、
あと少しで早くも開業から20年が経とうとしています。
実に時の流れは速いものですねw
そして次は事業内容について。
青い森鉄道の特徴として、
事業内容に関しては本業である鉄道事業一筋となっています(一部駅に旅行代理店もある)。
これはIGRいわて銀河鉄道が鉄道事業以外に飲食店や不動産を運営していることを踏まえると、
青い森鉄道は割とシンプルな経営スタイルと言えます。
因みにIGRいわて銀河鉄道では飲食店の内訳として居酒屋や焼き鳥屋から、
地場産品を売るコンビニまでも運営しており、
かなりの多角経営であることが分かります。
それに対し青い森鉄道はほとんど鉄道事業一本でやりくりしているため、
ここが大きな違いですね。
青い森鉄道でも飲食店とか不動産業をやっても良さそうな気がしますが、
恐らくは青森県という地方自治体が大きくかかわっていることが要因かもしれません。
別に鉄道会社が飲食店や不動産業で稼ぐということは決して悪いわけではありませんし、
むしろ本業はあまり儲からないと言って、
駅ビルをやたら巨大にして大勢の客を呼び込み荒稼ぎするという某赤い会社のスタイルは結構評価されています()
そもそも鉄道というのは元来、
まちづくりと一体化して地域を発展させるインフラとして扱われたので、
特段上記のケースが奇抜ということもありません。
明治時代なんかは鉄道を通したあとで都市開発を行うのが普通でしたからね(青森市も)。
しかも不動産業では使用しなくなった鉄道施設跡地を簡単に転用できるので(跡地は自分の会社のものでああるため)、
むしろ鉄道会社にとっては都合のいい事業なのです。
青い森鉄道でもこのような不動産業をやっても良さそうですよね。
尺が長くなってきたので続きは次回解説いたします。
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