この季節の風物詩でもある2021年の路線価の発表が7月1日おこなわれた。
さて、今年も昨年に引き続き、
相変わらずコロナの蔓延を阻止できずにいる。
東京を中心にテレワークを導入した影響で街中のオフィスを売却する企業も出ているよう。
ということは今年の路線価もきっとダダ下がりなのでは・・・?
では、2021年の青森県内の路線価を見てみよう。
◆青森県内7税務署管内の最高路線価
所在地 | 2021年 | 2020年 | 増減率 |
青森市新町1丁目(新町通り) | 155 | 160 | ‐3.1 |
八戸市三日町(三日町通り) | 105 | 105 | 0.0 |
弘前市駅前3丁目(駅前商店街通り) | 86 | 87 | -1.1 |
五所川原市唐笠柳藤巻(県道福山五所川原線通り) | 37 | 37 | 0.0 |
三沢市松園町3丁目(30ロード商店街通り) | 33 | 33 | 0.0 |
むつ市中央2丁目(国道338号通り) | 32 | 32 | 0.0 |
黒石市一番町(駅前通り) | 21 | 21 | 0.0 |
※単位は千円
あれ?コロナでダダ下がりかと思いきや、
全くそうじゃないではないかw
青森市や弘前市は前年よりも減ったが、
減少幅に関しては思ったほど高くはなかった。
青森市は5,000円、弘前市は1,000円それぞれ下がっているが、
下落はその程度に収まっている。
しかも他の都市に至っては横ばいなのが分かる。
あれだけコロナによる飲食店や百貨店などの客足が減少したものの、
むしろよくこの状況で横ばいをキープできたと思う。
実はキープしたのは青森県内だけでなく東北各都市でも同様の光景が見られる。
◆東北各県の最高路線価
所在地 | 2021年 | 2020年 | 増減率 |
仙台市青葉区中央1丁目(青葉通り) | 3,300 | 3,180 | 3.8 |
郡山市駅前1丁目(郡山駅前通り) | 300 | 300 | 0.0 |
盛岡市大通2丁目(大通り) | 230 | 250 | -8.0 |
山形市香澄町1丁目(山形駅前大通り) | 170 | 170 | 0.0 |
秋田市中通2丁目(秋田駅前通り) | 125 | 125 | 0.0 |
※単位は千円
仙台市に関しては駅前の再開発が奏功したこともあり3.8%増加。
しかも都道府県庁所在地の中で増加率が全国1位を記録しているほどだ。
コロナ禍で路線価が大打撃を受けるかと思いきや、
むしろ増えているではないか。
その他の都市も、盛岡市を除けば横ばいであり、
昨年から猛威を振るっているコロナの影響がほとんどないのが読み取れる。
コロナにより中心商店街の人通りが減ったところが多いはずだが、
今年のデータからは、
まるでコロナなど関係なしに路線価をキープしている都市が多くなっているのが分かる。
東京からの観光客があまり来なくなった影響で観光地などは悲鳴を上げているが、
それでも路線価への影響は最小限に収まっていると言えよう。
さて、来年の路線価は上がっているのだろうか・・・
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