ということで前回の予告通り、
先般明かされた2019年度JR東盛岡支社管内における、
青森県内の線区別況平均通過人員(人/日)を分析していきたいと思います。
◆奥羽本線(弘前~青森)
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
8,098 | 7,778 | 7,680 | 7,659 | 7,540 |
まずは県内一の主力線区である奥羽本線(弘前~青森)。
県庁所在地青森市と津軽地方の首都弘前市を結ぶ路線であり、
特に桜まつりや夏祭りの期間は屈指のドル箱路線となりますが、
過去5年間を見ていくと、
じわじわと減少しているのが分かります。
減り方としては年にもよりますが概ね20~300人程度であり、
2019年度は直近5年で最も少ない利用者数となっているのが分かります。
ここ最近で増加した年というのはあまりありません。
ただ、今年のニュースでは川部駅に東口を新設、
加えて周辺の宅地開発なども実施することが田舎館村から発表されたため、
これが今後どう効力を発揮するのかが注目です。
尚、2015年度と比べ-0.06ポイントの減少となりました。
◆八戸線
区間 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
全区間 | 1,041 | 971 | 907 | 883 | 851 |
八戸~鮫 | 2,951 | 2,809 | 2,707 | 2,636 | 2,640 |
鮫~久慈 | 617 | 563 | 507 | 493 | 454 |
続いて八戸線。
全区間を見れば3ケタ台となっており5年で過去最少数値ですが、
八戸~鮫は市街地を走るため突出して多くなっています。
全体的減少気味ですが八戸~鮫は今回横ばいとなりましたね。
最近では本八戸駅周辺整備が始まったということなので、
果たしてそれが利用者数増加につながるのかが注目です。
尚、2015年度と比べ全区間は-0.18ポイント、
八戸~鮫は+0.11ポイント、
鮫~久慈は-0.26ポイントとなりました。
したがって鮫~久慈の減少幅が大きいですね。
◆津軽線
区間 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
全区間 | 2,419 | 480 | 463 | 464 | 452 |
青森~中小国 | 4,202 | 763 | 740 | 735 | 720 |
中小国~三厩 | 126 | 116 | 106 | 115 | 107 |
続いて津軽線。
北海道新幹線開業により在来線特急が廃止されたことで、
2016年度より大幅に減少しています。
2019年度はいずれも過去最少を記録。
特に中小国~三厩は次回100未満になっても全くおかしくないほどの数値ですが、
ここ最近は何とかして100以上をキープしているといった感じですねw
2015年度比減少率は全区間で-0.81ポイント、
青森~中小国は-0.83ポイント、
中小国~三厩は-0.15ポイントとなりました。
◆大湊線
2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 |
598 | 590 | 572 | 578 | 533 |
最後に大湊線。
こちらも2019年度は過去最少を記録しています。
しかし何気に大湊線はここ最近500人台をキープしており、
意外と安定感を見せています。
ただ、大湊線と並行して下北縦貫道路が現在建設中であるため、
これがどう数字に影響してくるかが気になるところ。
2015年度比減少率は-0.11となりました。
ということで2019年度盛岡支社管内の線区別況平均通過人員を分析してみました。
やはり人口減少も相まって全体的に利用者数が減っていることに変わりはありませんね。
★当ブログを気に入って下さった方は、Twitter、Facebook等でのフォローにご理解とご強制をお願い致します()
コメント