いやぁ、ようやく青森市の柳町通りにある巨大廃墟のテコ入れに関するニュースが飛び込んできました。
東奥日報によると、
NTTの子会社であるNTTデータスマートソーシング(本社:東京都)が、
かつて柳町通りで店を構えていた家具屋「千葉室内」の建物を活用し、
事業所を設ける計画が浮上してきました。
旧千葉室内の建物は2015年にBAN(破産)したのちそのまま5年間も放置プレー状態であったのですが、
本当にやっとって感じですね。
私的にも以前から千葉室内の跡地はオフィスビルにしたほうがよさそうだと思っていました。
その理由として、柳町通りこそは商店街で形成されていますが、
テナント的に見てもそこまでの集客力はありそうになく、
造ったとしてもまた郊外のショッピングセンターに客足を奪われる可能性があるとみたからです。
別に商業施設は造っても良いのですが、
その分郊外ショッピングセンターにも負けず劣らずの魅力的なテナントをぶち込まない限り、
アウガのような二の舞になってしまうでしょう。
一応商業施設は国道柳町交差点に「アベイ」というものが既にあるので、
むやみやたらに造るのはリスクがあります。
なので、私的にはとりあえず安定的なオフィスビルのほうが現実的であると思いました。
県庁といった官庁街にも近いですしね。
因みにNTTデータスマートソーシングという会社を詳しく調べてみると、
同社はコールセンターや事務処理などを受け持つNTTの子会社であり、
2008年には青森市の誘致企業として、
同市に事務所を3か所、
五所川原市にも1か所を構えており、
現在は450人規模の従業員を雇用しています。
これに加え千葉室内の建物にも700人規模の従業員を雇用する事務所を入れることによって、
最終的には全部の拠点を合わせて1000人規模の従業員体制を構築するとのことだそうです。
これは青森市や五所川原市にとって雇用促進に大きな効果をもたらしそうですね。
では、そもそもなぜNTTデータスマートソーシングは、
新たに自社ビルを建てずに、
この巨大な廃墟である千葉室内の建物に目を付けたのでしょうか?
同社の和田社長によると、
「メインとなる通りに、大きな建物が古いまま放置されているのはいかがなものかと感じでいた」
とコメント。
私もまったく同じ意見です()
やはり中心市街地にあれだけ大きな廃墟があったら、
それは誰でも違和感を持ってしまうものですよね()
以前の記事で仙台駅前の旧さくら野百貨店仙台店の再開発計画についてお伝えしましたが、
まさにこれと同じようなスタンスです。
地方では中心市街地にもかかわらず、
自己破産をして巨大な建物がそのまま放置される傾向にありますが、
これはやはり解体費用がバカにできないからでしょう。
さくら野百貨店仙台店の場合は解体したのちに超高層ビルを建てることになりましたが、
私的には千葉室内の建物は解体せずにそのまま使用し、
外装などをイメージチェンジをして利活用を図ったほうがコスパ的にも良いと思います。
まあ、築年数的には恐らく昭和後期ごろだと思うので新しいとは言えませんが、
耐震工事を施せば建物はそのまま使用しても特に問題はないものだと思います。
因みに、建物1階から6階すべてを事務所にリニューアルするほか、
1階にはギャラリーやイベントが開催できるスペースも検討しているようなので、
商店街を行き交う市民の利用も想定されます。
関係者によると5月にも工事が始まるとのことで、
やや廃れきっている柳町通りの活性化にもつながりそうですね。
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