プーアル茶と烏龍茶 この違いって何? 産地・作り方に違いはある?

お茶を淹れた時、見た目も似ているプーアル茶とウーロン茶。

これらは同じ中国茶に分類されますが、

さらに細かく分けることができます。

では、具体的に何が違うのか、

産地やつくりかたについて詳しく見ていきましょう。

プーアル茶の産地はどこ?

まずは、プーアル茶の産地からです。

プーアル茶の主な生産地は、中国南西部に位置する雲南省というところです。

この雲南省という地域は、中国の中でも標高の高い場所に位置しているので、

北京といった大都市と違って空気が澄んでいる良好な環境にあります。

朝晩の気温差が大きいことから、

プーアル茶を栽培するのには最適な土地になっています。

良質なお茶を生産するためには、

昼夜の寒暖差が大きいほど香りがよくなると言われていることから、

中国の中でも標高がとても高い場所にある雲南省で、

プーアル茶の生産はどこよりも盛んに行われるようになったのです。

これと同様、日本でも宇治茶は有名な銘柄ですが、

宇治田原周辺では昔から高品質のお茶の産地として栄えたものも、

朝晩の気温差が大きいことが影響しているためです。

一方、プーアル茶自体は雲南省のほかにも、

麻婆豆腐など四川料理で有名な四川省や、

国境を越えてタイやミャンマーでもつくられています。

したがって、プーアル茶の生産の中心は中国であるものの、

各地に産地が多く点在しており、

それによってプーアル茶の品質にも差が生まれてきます。

その中でも、最もプーアル茶の栽培に適している気候をもつ地域というのが雲南省であり、

良質なプーアル茶を生産できる環境となっているのです。

プーアル茶はどうやってつくられるの?

プーアル茶

プーアル茶のつくりかたは、私たち日本人がよく飲む緑茶とは大きく異なります。

その決定的な違いは、「茶葉を発酵させるかどうか?」にあります。

緑茶というのは、茶葉を「蒸す」「釜で炒る」「火で炙る」「天日で干す」など、

熱を加えて酵素の働きを止める方法(殺青:発酵を止める)でつくられます。

これを「不発酵茶」と言います。

一方プーアル茶は、茶葉に自然に含まれている「酵素」か、

もしくは麹菌などの微生物によって発酵させた2種類があります。

こちらは「後発酵茶」と言います。

プーアル茶では、加熱によって酸化発酵を緩めた茶葉を、

麹菌などの微生物で発酵させる「熟茶」と、

茶葉に含まれる酵素で自然に発酵させる「生茶」の大きく2種類に分けられます。

細かく見ると、製造過程に違いがありますが、

いずれも「茶葉を発酵する」というカテゴリーにおいては共通しているのです。

ウーロン茶の産地やつくりかたは?

プーアル茶は雲南省で栽培が盛んですが、

一方でウーロン茶は、中国南東部に位置する福建省を中心に栽培が盛んなお茶です。

福建省の下に位置する広東省でもつくられており、

さらにウーロン茶の元祖の生産地でもありますが、

現在では福建省が生産高1位にまで上り詰めるようになりました。

そのため、日本ではウーロン茶=福建省産という認識が広まっています。

また、ウーロン茶は台湾でも生産されており、

中国に次いで生産高も多いほどです。

因みに、ウーロン茶の中でも特に人気が高い「鉄観音(てっかんのん)」というお茶は、

日本でも伊藤園が缶入りの清涼飲料水として初めてウーロン茶を発売した時に、

ブレンド茶葉の一つとして使われています。

鉄観音というブランド自体は、日本ではあまり知名度は高くないようですが、

実は私たち日本人がよく飲むウーロン茶の多くに、この鉄観音が使われているのです。

次に、ウーロン茶のつくりかたです。

ウーロン茶は茶葉を発酵する途中で熱を加えたのち、

発酵を止めてつくられるお茶です。

これを「半発酵茶」と言います。

決定的な違いは、プーアル茶は完全に発酵させて乾燥させたものであるのに対し、

ウーロン茶は発酵を途中で止めたものになります。

茶葉同士をこすり合わせて、傷をつけることによって発酵を促進させたのち、

途中で殺青(発酵を止める)をして酸化酵素の活性を止めてつくられるのです。

まとめ:プーアル茶とウーロン茶の違い

プーアル茶

・プーアル茶は完全に発酵させる「後発酵茶」であるのに対し、ウーロン茶は発酵を途中で止めて炒る「半発酵茶」である。

・プーアル茶の主力な生産地は雲南省であるのに対し、ウーロン茶は福建省である。


最後までご覧いただき、ありがとうございました!

【参考文献】

井上 菜津子(2009)『1年365日、プーアール三昧―おいしくて体にいい魔法のお茶』亜紀書房.

佐藤 勲(1988)『スリムで元気がいちばんいい―無理なくやせるプーアル茶健康法』現代書林.



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