プーアル茶の栄養成分全般について 生活習慣病・肌トラブル予防など

プーアル茶は発酵食品の一つ?

プーアル茶

日本で馴染みのある緑茶とは違い、

プーアル茶は異なった製造方法でつくられています。

緑茶の場合は、茶葉を「蒸す」「釜で炒る」「火で炙る」「天日で干す」など、

熱を加えて酵素の働きを途中で止める方法(殺青:発酵を止める)でつくられる、

「不発酵茶」というジャンルに分けられます。

一方、プーアル茶は茶葉に自然に含まれている「酵素」によって発酵、

もしくは、麹菌などの微生物によって発酵させてつくられる、

「後発酵茶」というジャンルに分けられます。

言わば、豆腐や納豆などのような栄養価の高い発酵食品でもあるのです。

プーアル茶に含まれる栄養成分とは?

プーアル茶に含まれる栄養成分は、主に10種類あります。

基本的にこれらの栄養成分は、緑茶や紅茶などお茶全般にも含まれていますが、

その種類によってはそれぞれの栄養成分において含む量が変わってきます。

例えば、発酵茶であるプーアル茶には「重合カテキン」という成分が多く含まれますが、

発酵茶ではない緑茶には含まれません。

このように、プーアル茶特有の栄養成分というものもあるので、

美容健康維持のためにもぜひ役立ててみてください。

1.マグネシウム

マグネシウムは、骨や歯などをつくるうえで欠かせないミネラルの一部であり、

神経や筋肉、エネルギーを生産するための栄養素です。

プーアル茶をはじめ、魚介類や野菜、大豆、豆腐、納豆などの大豆製品、

海藻類、玄米、アーモンド、ごまなどの種子などにも多く含まれています。

マグネシウムの摂取量が足りていないとイライラしたり、不整脈が起こりやすくなったり、

悪化すると虚血性心疾患、動脈硬化症などのリスクが高まってしまいます。

詳細:プーアル茶とマグネシウムの関係 骨代謝やストレス緩和につながる?

2.鉄

鉄には、体内にある酸素を全身に運ぶ働きがあり、

生命を維持するのに対してとても重要な成分の一つと言われます。

鉄分が不足すると、鉄欠乏性貧血をはじめ、

イライラ感、からだが重くなる、息がきれる、

顔色が悪い、疲れやすい、口内炎ができやすくなるなど、

様々な体の不調が現れやすくなります。

詳細:プーアル茶と鉄の関係 酸素を運んだり代謝をよくする超重要な栄養?

3.カリウム

カリウムでは血圧上昇を抑制する機能があり、

血圧の低下や脳卒中の予防、骨密度の増加が期待できます。

カリウムが足りていないと、食欲がなくなる、

視力が悪くなる、やる気が出ないなどの症状が出やすくなります。

詳細:プーアル茶とカリウムの関係 血圧低下や脳卒中予防にも?

4.酵素

本来、お茶の葉には「ポリフェノールオキシダーゼ」と呼ばれる「酸化酵素」があります。

プーアル茶など、お茶に含まれる酵素は、

食べたものを消化・吸収・代謝するうえで必要になる成分にとどまらず、

体の中で起こる様々な化学反応のために、無くてはならない成分です。

またプーアル茶には、二次発酵を促す握推(あっすい)という特有の工程があり、

それが脂肪分解機能のある「リパーゼ酵素」の働きを強める性質があります。

詳細:プーアル茶と酵素の関係 消化・吸収・代謝を助ける必須な栄養?

5.ビタミン

ビタミンは五大栄養素のひとつで、体の成長や健康を維持するのに欠かせない成分です。

ビタミンはほとんどヒトの体の中でつくることはできないので、

食事から得る必要があります。

ビタミンには全部で13種類あり、

そのうちプーアル茶に含まれているのは、

ビタミンA、B1、B2、Eの4種類となります。

ビタミンAが不足すると、薄暗いところでものが見にくくなります。

ビタミンB1が不足すると、食欲不振、疲労、だるさなどの症状が出やすくなります。

ビタミンB2が不足すると、口内炎や口角炎などの症状が出やすくなります。

ビタミンEが不足すると、紫外線などの肌トラブルを招きやすくなり、

シミやシワができる要因になってしまいます。

詳細:プーアル茶とビタミンの関係 肌荒れ/風邪予防にも?

6.重合カテキン・没食子酸

カテキンには、抗酸化作用やがん予防など、生活習慣病を予防できる効果があります。

重合カテキンとは、一般的に呼ばれるお茶の渋み成分「カテキン」が、

2つ以上連なった状態のものです。

単体のカテキンより重合カテキンのほうが、

抗酸化作用などの働きが少し強い特徴があります。

単体のカテキンは発酵すると重合カテキンになることから、

微生物で発酵するプーアル茶にはカテキンが多く含まれます。

没食子酸(ぼっしょくしさん)はポリフェノールの1つです。

プーアル茶などの発酵茶に多く含まれています。

強力な抗酸化作用があり、酸化防止剤としても使われます。

中性脂肪の吸収を抑えたりする効果があります。

詳細:プーアル茶と重合カテキンの関係 抗酸化作用や肥満予防にも?

7.テアニン

テアニンはアミノ酸の一種で、お茶の旨み成分として作用します。

リラックス効果や程よい集中力アップの効果があり、

カフェインを摂りすぎた場合において、

テアニンを摂ることで興奮作用を和らげる働きがあります。

詳細:プーアル茶とテアニンの関係 リラックス効果や集中力アップも?

8.食物繊維

プーアル茶やお茶全般に含まれる食物繊維は、

消化されないのでエネルギー源にはならないものの、

健康を維持するためには欠かせない栄養です。

水溶性食物繊維では、食後の血糖値上昇の抑制、

コレステロール値上昇の抑制、高血圧の予防が期待できます。

不溶性食物繊維では、整腸作用、便秘解消、大腸がん予防が期待できます。

少なくともいずれの食物繊維にも、善玉菌を増やし腸内環境を良くする働きがあり、

さまざまな生活習慣病の予防に役立ちます。

食物繊維が不足すると、便秘になりやすくなり、

痔や大腸がんを引き起こすリスクが高まってしまいます。

詳細:プーアル茶と食物繊維の関係 善玉菌を増やす整腸作用がある?

9.サポニン

サポニンは、お茶の根、葉、茎などに含まれている苦味成分です。

サポニンにある抗酸化作用では、活性酸素を取り除くことで脂肪の酸化を防ぎ、

LDLコレステロールの蓄積を抑え、動脈硬化や心筋梗塞、

脳梗塞などの生活習慣病の予防に役立てられます。

肥満予防では、「アディポネクチン」の分泌を促すことで脂肪の燃焼を促進し、

動脈硬化や糖尿病を予防します。

肝機能の向上では、脂肪肝の原因となる過酸化脂質を抑制します。

免疫力強化では、「ナチュラルキラー細胞」を活性化させ、

がん細胞やウイルス感染細胞などから体を守り、

インフルエンザや風邪などの症状にかかるのを防ぎます。

詳細:プーアル茶とサポニンの関係 抗酸化作用でLDLコレステロール抑制も!

まとめ

プーアル茶

・マグネシウムは、骨や歯などをつくるうえで欠かせないミネラルの一部であり、神経や筋肉、エネルギーを生産するための栄養素である。

・鉄には、体内にある酸素を全身に運ぶ働きがある。

・カリウムには血圧上昇を抑制する機能があり、血圧の低下や脳卒中の予防、骨密度の増加が期待できる。

・お茶の葉には「ポリフェノールオキシダーゼ」と呼ばれる「酸化酵素」があり、プーアル茶などお茶に含まれる酵素は、食べたものを消化・吸収・代謝するうえで必要になる成分にとどまらず、体の中で起こる様々な化学反応のために無くてはならない成分である。

・ビタミンは五大栄養素のひとつで、全体的な体の成長や健康を維持するのに欠かせない成分であり、口内炎や肌トラブルの予防が期待できる。

・カテキンには、抗酸化作用やがん予防など、生活習慣病を予防できる効果がある。

・没食子酸はプーアル茶などの発酵茶に多く含まれ、強力な抗酸化作用があり、中性脂肪の吸収を抑えたりする効果がある。

・テアニンはお茶の旨み成分であり、リラックス効果や程よい集中力アップの効果によって、カフェインを摂りすぎた場合にテアニンを摂ることで興奮作用を和らげる働きがある。

・水溶性食物繊維では、食後の血糖値上昇の抑制、コレステロール値上昇の抑制、高血圧の予防が、不溶性食物繊維では、整腸作用、便秘解消、大腸がん予防が期待でき、少なくともいずれの食物繊維にも、善玉菌を増やし腸内環境を良くする働きがある。

・サポニンは、お茶の根、葉、茎などに含まれている苦味成分であり、抗酸化作用では活性酸素を取り除くことで脂肪の酸化を防ぎ、LDLコレステロールの蓄積を抑え、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防に役立てられる。


最後までご覧いただき、ありがとうございました!

【参考文献】

井上 菜津子(2009)『1年365日、プーアール三昧―おいしくて体にいい魔法のお茶』亜紀書房.

佐藤 勲(1988)『スリムで元気がいちばんいい―無理なくやせるプーアル茶健康法』現代書林.



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