ただの「煎茶」と「深蒸し煎茶」の違いは?特徴を兼ねて解説。

皆さんは、「煎茶」と「深蒸し煎茶」という名前のお茶を聞いたことはありますか?

一見名前が似ているようですが、実は産地によって作り方に大きな違いがあります。

ここでは、「煎茶」と「深蒸し煎茶」の違いについて、

詳しくご紹介していきたいと思います。

「煎茶」には2つの意味がある?

まず「煎茶」は、実は広い意味で言うこともあれば、狭い意味で言うこともあります。

狭義の「煎茶」では、太陽の光を当て続けて、露天で天日干しのようにして栽培し、

その中でも新芽だえを使って細かく加工したものを表します。

一方、広義の「煎茶」では、

茶葉を揉まずに乾燥させて、粉末状にした抹茶(てん茶)に対して、

茶葉をお湯に浸して(=煮出して)成分を抽出したもの(煎じ茶)を表します。

このように、同じ「煎茶」でも、

狭義と広義によっては意味が大分異なっているのが分かります。

因みに、「玉露」や「かぶせ茶」では、

「煎茶」とは正反対で、栽培するうえで太陽の光は一切当てません。

また「番茶」では、大きな葉や茎を使うのに対し、

狭義の「煎茶」では新芽のみを使うという違いがあります。

「煎茶」とは何か?

広義の意味での「煎茶」とは、緑茶(不発酵茶)の一種に分類されるものです。

「煎茶」では、蒸したり熱したりすることで、

茶葉の酵素の働きを抑制させる作り方を取り入れているのですが、

「煎茶」はほとんど日本でしか生産、消費されておらず、

これは世界的に見ても珍しいお茶なのです。

ただし、一部では茶葉を釜で炒った「釜炒り茶」もあります。

品質については、茶葉の形が針のように細いものが良質とされ、

香りについては、特に一番茶の新芽の新鮮な香りを感じられるものが良いとされます。

味についても、「煎茶」特有の旨味と、

程よい渋味が上手く釣り合っているものが良質なものとなっています。

「深蒸し煎茶」とは何か?

一方、「深蒸し煎茶」とは、

茶葉から「煎茶」をつくるうえで最初の工程である「蒸し」の時間を、

1分から3分程度と長くしたものを表します。

緑茶をつくるうえでの最初の工程として、

通常なら茶葉を30秒から40秒程度蒸して、

茶葉の細胞を破壊して酸化酵素の働きを抑制させるのですが、

その蒸す時間を60秒から100秒程度とったものを「深蒸し煎茶」と呼んでいるのです。

「煎茶」というカテゴリーでは同じなのですが、

その違いは、蒸す時間が長いか短いかにあります。

例えば、宇治でつくられる「煎茶」の場合だと、

「蒸し」の時間が必要最小限に抑えられています。

それによって、野の香りをほのかに感じられる、

さわやかで繊細な味わいが強調されています。

水色は透き通った山吹色をしているのが特徴です。

一方、静岡で多く見られる「深蒸し煎茶」の場合は、

宇治のほうの「煎茶」の2倍から3倍以上の時間をかけて、

「蒸し」の工程が取り入れられているのです。

静岡の「深蒸し煎茶」は、蒸す時間が長いため、

茶葉の繊維がもろくなり、粉が出やすくなりますが、

その代わり、青臭さがなく、まろやかな香りに仕上がるのです。

水色は深緑色や黄土色であり、甘味が強調されたお茶という特徴があります。

このように、「煎茶」と「深蒸し煎茶」では、

茶葉を蒸す時間に大きな違いがあったのです。

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