【宇治茶と静岡茶の違いとは?】詳しい特徴を兼ねて見分け方を解説

日本茶の生産地として名高いのが、

静岡県で生産されている「静岡茶」や、

京都府などで生産されている「宇治茶」がありますが、

そもそもこの静岡茶と宇治茶とでは、

具体的には何が違うのでしょうか?

栽培する地域の違い以外では、生産方法や加工に違いがあるのでしょうか?

静岡茶の特徴について

まずは、静岡茶の特徴から解説していきます。

地理の教科書でも出てくる、

あの有名なお茶の産地である「牧之原台地」を中心とした地域で生産されているのが、静岡茶です。

静岡茶は、生産量としてはトップに君臨しており、日本を代表とするお茶の産地です。

国内では、実に40%以上に及ぶほどの生産量を占めており、

日本茶の一大産地となっています。

静岡県内でも、栽培される地域によって呼び名がいろいろあり、

掛川茶や菊川茶、富士茶などといったブランド名でも売られています。

静岡茶の起源は、鎌倉時代に、円爾(えんに)という人物が仏教修行のために、

宋から持って帰った茶樹の種を駿河国足窪(現:静岡市葵区足久保)に植えたことが、

静岡茶の始まりと伝えられています。

宇治茶の特徴について

一方、宇治茶は京都府を中心に生産が行われています。

わざと「京都府を中心」としたのには理由があり、

実は宇治茶の場合、京都府だけではなく、

奈良県・滋賀県・三重県の4府県で収穫されたお茶でも、

宇治茶と名乗れるようになっています。

宇治茶が栽培される地域は、朝と夜の激しい温度差があるため霧が発生しやすく、

降水量にも恵まれていていることから、

良質なお茶が育つという特徴があります。

こちらも鎌倉時代から生産されており、

室町時代には将軍家をはじめ室町幕府の有力武将により茶園が設けられました。

戦国時代には、新芽にあたる日光を遮って、

お茶の旨味や甘みを引き立てる覆下(おおいした)栽培がされた茶畑が整備されたことにより、

日本を代表する高級茶に成長しました。

江戸時代には幕府にも献上された経歴があるお茶でもあります。

宇治茶と静岡茶の違いは、「蒸す時間」にあり?

そして、本題の静岡茶と宇治茶の違いについてです。

勿論、地域の違いはありますが、そのほかにどんな違いがあるのでしょうか?

生産工程において、お茶を摘み取ったあとに、

茶葉の発酵を止めるため蒸す必要があるのですが、

静岡茶では、その蒸す時間が全体的に長めに設定されているのに対し、

宇治茶の場合は、蒸す時間が身近目に設定されているのです。

つまり、茶葉を蒸す時間に大きな違いがあるということになります。

静岡茶の多くは、通常の時間よりじっくりと長く蒸された「深蒸し茶」と呼ばれ、

長い時間蒸したため、茶葉が細くなっていますが、

その分旨みとコクが強めに出ています。

それに対し宇治茶は「浅蒸し茶」と呼ばれます。

茶葉が締まっており、粉や茎がしっかり抜かれているため、

湯のみの底に茶葉が残ることはありません。

そして、このように蒸し時間が変わることによって、

味や香り、水色(すいしょく)にも大きな変化をもたらします。

静岡茶の場合、味は渋みが強く、香りは高く、水色は鮮やかな緑色をしているのが特徴です。

それに対し宇治茶の場合は、味は渋みに加えて甘味やさわやかさも感じられ、

水色は黄味が若干強めの黄金色をしているのが特徴です。

どちらかというと、宇治茶のほうが静岡茶よりも、

渋味、旨味、さわやかさが感じられるため、

味の変化を楽しめるという特徴があります。

このように、一見同じように見える静岡茶と宇治茶ですが、

栽培される環境、つくり方、お茶の味わいには大きな違いがあるのです。

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