有名な龍井茶と黄山毛峰はどこで生産されているのか?

龍井茶は浙江省杭州が有名な産地?

浙江省(せっこうしょう)杭州市は、

中国でも有数のお茶の産地として名高い街であり、

市の西側には、世界遺産である西湖が居座り、

景色が良い、風光明媚なリゾート地としても知られているエリアです。

そして、中国緑茶の代表的な存在である「龍井茶(ロンジンちゃ)」も、

ここ杭州市で多く生産されています。

広大な敷地を擁する茶畑の中にある、中国茶葉博物館という施設は、

国内で唯一の”お茶専門博物館”であり、

今でも杭州市における代表的なスポットとして、人気があるのです。

さらに杭州市には、東洋のケンブリッジと称される浙江大学がありますが、

その中に「茶学部」という学部も入っているほど、

杭州市と中国茶はとても密接な関係にあるのです。

西湖龍井って何?

西湖龍井(セイコロンジン)とは、

西湖の西に位置する龍井村という場所でつくられていたことからその名がつけられ、

有名な中国緑茶の一つとして、多くの人に知られています。

先ほどの龍井茶と同じ種類であり、

浙江省以外で販売する際には、

流通量の多さから「西湖龍井茶」という名前で広く知られています。

西湖龍井は、茶葉を釜に押し当てて製茶を行います。

したがって、茶葉の形はとても平べったいのが特徴的であり、

他の中国緑茶の茶葉と比べてみても、

一目瞭然で西湖龍井茶だということが分かるほどの見分けやすさがあるのも、

何とも興味深いところです。

さらに西湖龍井茶は、

中国茶の中で唯一ブランド化に成功したお茶として知られているのです。

近代化が図られた製茶工場で、今でも西湖龍井茶はつくられているのですが、

その製法が広く知れ渡らないようにしているため、

取材規制が厳しいことでも有名だそうです。

これまで多くのメディアが西湖龍井茶の製茶工場に訪れている中で、

許可が得られたのはごくわずかだそうです。

それだけ西湖龍井茶は、

ブランドを守る意思が他よりもかなり高いということが分かるかと思います。

また、杭州市の水は、中国でも質が良く、

特に龍井泉からとれる水というのは、

お茶を淹れるときには最も適した水ともいわれているほど、

杭州市はきれいな水質を保っています。

黄山毛峰は安徽省黄山市が有名な産地?

黄山毛峰は、中国東部に位置する安徽省黄山市で多く生産されている、

中国緑茶を代表する一つです。

また、ヨーロッパでも人気が高い世界三大紅茶の一つである、

「祁門紅茶(キームンこうちゃ)」も黄山市でつくられています。

黄山毛峰の生産地である黄山市というのは、全体的に標高が高く、

茶畑の周りには、標高1000メートルをはるかに超えるような、

険しい山々がいくつも連なっており、

朝晩の気温差が激しく、厳しい気象条件でもある地域なのです。

さらに、茶畑は急斜面につくられていることが多いため、

茶摘み作業の際は、足を踏ん張りながら作業を行わないと、

すぐに転げ落ちてしまうほどの勾配があります。

朝晩の激しい冷え込みと、急斜面。

これらの厳しい環境の下で、茶摘み作業が毎朝早朝に行われているのです。


【参考文献】董占軍(とうせんぐん)(2012)『茶のチカラ‐薬になる中国茶図鑑』.講談社

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