今更聞けない中国茶のルーツとは…?お茶はどうやってつくられる?

茶疏って何?

明の時代に書かれた書籍に、

『茶疏(ちゃそ)』というものがあります。

茶疏は、キョジショという人物によって書かれたものであり、

その書物は、有名な陸羽によって書かれた『茶経』に次ぐほど、

中国茶に関して様々な情報が載っているものです。

因みに、中国茶を飲む習慣が中国全土で根付いたのは、

今から約1500年前以上に誕生したと言われており、

その中では、長い月日をかけて構築されてきたお茶の風習が数多く存在しています。

中国茶の名産地:安徽省って何?

安徽省(あんきしょう)は、中国東部に位置する地域であり、

上海市に近いところに位置しています。

その中で、黄山市(こうざんし)という町は、

ヨーロッパでも人気がある中国緑茶の、

「黄山毛峰(こうざんもうほうちゃ)」が多く生産されているところでもあります。

また、世界三大紅茶として知られている「祁門紅茶(キームンこうちゃ)」も、

この安徽省黄山市でつくられています。

黄山毛峰や祁門紅茶の産地の周囲は、

世界遺産である黄山などの、

標高1000メートルを容易に超えるような険しい山々が連なっており、

朝晩の気候が大きく、厳しい気候条件が特徴的なところです。

そのため、寒暖差が激しいことから、

たびたび雲や霧が発生しやすいですが、

その代わりに空気はとても澄んでおり、

大気汚染で話題の中国というイメージとは打って変わって、

黄山市は中国の中でも環境が良い街となっています。

日本と違って茶摘み作業はかなり過酷なもの?

そして空気がきれいな黄山市では、

高級品と言われる茶葉も数多く生産されています。

黄山市のきれいな澄んだ空気が、

一級品と称されるお茶を生み出しているとまで言われているほどです。

また、茶葉を覆うように白く輝く産毛が特徴の黄山毛峰は、

標高600メートルの茶畑で生産されていることが多く、

実際に、茶摘みの作業もまるで山を登るかのように行われています。

しかも、茶摘みの作業は早朝の薄暗い時間帯に行われるため、

足元がよく見えない中での、大変な作業をしなくてはなりません。

日本の平な地形が特徴の茶畑とは異なり、

黄山市の茶畑は、全体的に斜面が急なので、

足を踏ん張りながら作業していないと、

その場から倒れてしまうほどです。

そのような過酷の環境の中で、中国茶の茶摘みは日々行われているのです。

また、茶畑の周りは、数多くの樹木で埋め尽くされており、

これが茶葉の成長と影響しあうことで、

良質な黄山毛峰をつくることができると言われています。

したがって、お茶を生産するうえでは、

なによりその地域全体の森林を守ることが大切とされているのです。

しかしながら現状、黄山市における都市化が進んでいるため、

森林が減ってしまうのではないか危惧されているのが問題視されています。


【参考文献】董占軍(とうせんぐん)(2012)『茶のチカラ‐薬になる中国茶図鑑』.講談社

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