黒茶にはどんな種類や特徴があるの?つくり方や味は?

黒茶はどうやってつくられるの?

プーアル茶

プーアル茶を代表する黒茶では、主に5つの作業工程に分けられます。

つくり方を順番に見ていくと、

殺青(シャーチン)→揉捻(ロウニエン)→渥堆(ウオドゥイ)→複揉(フーロウ)→乾燥(カンザオ)

のようになります。

殺青では、生茶を釜で煎り、茶葉の発酵を止め、

揉捻では、釜で煎った茶葉を揉み、

渥堆では、水分を含んだ茶葉を積み重ね、微生物を繁殖させ、

複揉では、ある程度発行を促した状態の茶葉を再び揉み、

乾燥では、乾燥を経たあとに茶葉を乾燥させます。

このような製造工程が黒茶では取り入れられています。

黒茶の種類や茶葉の形はバラバラ?

黒茶を大きく2つのタイプに分けると、

茶葉がバラバラの状態になっている「散茶」と、

茶葉を運びやすいように固めた「緊圧茶」があります。

散茶は、日本茶でもよく見られるように、

茶葉が一枚一枚バラバラの状態で売られていますが、

緊圧茶というのは、運搬を便利にしようと、

あえて茶葉を固めたものを言います。

さらに緊圧茶を細かく分けると、

円盤のような形に固めた「餅茶」や、

お椀のような形に固めた「沱茶」、

四角状に固めた「磚茶」の主に3種類が存在しています。

このように、同じ黒茶でも見た目は大きく異なり、

特に茶葉が販売されている段階では、

本当に同じ種類のお茶なのかですら、つい疑ってしまうほどです。

より長く発酵させたものほど美味しくなる?

基本的にほかの中国茶や日本茶の場合だと、

一番新しく摘まれた茶葉が、価値が高く重宝されます。

しかし、黒茶の場合はその真逆であり、

より長い期間熟成させたものほど、価値が高くなるのです。

黒茶では、発酵をかければかけるほど、

味にまろやかさや奥深さが加わり、

香りにも丸みが現れ、より飲みやすい風味になります。

一方で、茶葉の管理の仕方に少しでも誤りがあると、

たちまちかび臭さが強調されるようになり、美味しくなくなります。

なので、プーアル茶などを選ぶ際には、

茶葉の香りにも注目しながら購入するようにしましょう。

黒茶にはどんな種類があるの?

普洱茶礴

普洱茶(プーアルチャアヂュアン)は、黒茶を代表するプーアル茶であり、

雲南省でつくられることが多いです。

普洱茶磚は、茶葉を固めたタイプの緊圧茶の一つに分類され、

その中でもレンガの形に固めた種類となります。

原料となるのは、雲南省で生産された日干しの緑茶を用いり、

それを蒸してから圧縮をかけてつくられています。

なお、緊圧茶は保存が簡単であり、腐りにくいのが便利なところです。

味や香りはまろやかで濃厚さが際立ち、

茶葉には「芳香」という、黒茶独特の香りがあります。

嗔山遺珍

嗔山遺珍(ディエンシャンイーヂェン)は、

約60年もの歳月を経て復活した散茶であり、

味や香り、水色の3拍子がそろっている黒茶とも言われています。

プーアル茶の多くは、運搬する際形が崩れないよう、

茶葉を固めて固形茶にしていたのが普通でした。

一方、この嗔山遺珍は、

かつてプーアル茶の生産が盛んにおこなわれていた易武という地域にある、

茶工場の倉庫でたまたま発見されたものであり、

いわば掘り出し物のビンテージプーアル茶とも言えるものです。

嗔山遺珍という名前の由来は、「雲南の山が遺した貴重なもの」

という意味から来ているようです。


【参考文献】成美堂出版編集部(2000)『香りを楽しむ中国茶の辞典』.成美堂出版

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