1000種類以上の中国茶を楽しむために知ると面白いコトその2

日本茶と中国茶って何が違うの?

日本では緑茶がメジャーなお茶として、

多くの人に親しまれています。

一方、中国ではどうでしょうか・・・?

実は中国でも、日本と同じ緑茶がよく飲まれているのです。

というのも、中国茶における緑茶というのは、

白茶、黄茶、青茶、紅茶、黒茶、そして緑茶の6種類を合わせた、

通称「中国六大茶」というグループに分類されるお茶です。

この中国六大茶のうち、最も飲まれているのが緑茶であり、

生産量、消費量ともに全体の80%と非常に高い割合を占めているのです。

また、名前が同じ緑茶でも、

その扱い方は大きく違ったりします。

中国茶では、第一に「香り」を重視します。

熱湯を注ぎ、香りが出始めるのを待つためにしばらくしてから飲むのが1杯目、

2杯目では、緑茶のさわやかな渋味を味わい、

3杯目では、小さく揉まれた茶葉が自然に開く様子を見ながら飲む、

これが、中国茶の基本的な楽しみ方です。

一方、日本茶は茶葉を摘み取ってからすぐに「蒸す」作業工程に入ります。

茶葉にある酸化酵素を遮断させることで、自然発酵を避け、

臭みが出るのを防ぐために蒸す工程が取り入れられているのです。

しかし中国茶の場合は、

基本的に自然発酵が進んで出た香りを重視します。

摘み取った茶葉を広げて日光に当てたり、

室内でしおれさせてつくられます。

尚、この作業工程のことを「萎凋(イチョウ)」と言い、

中国茶をつくるうえでとても重要な項目なのです。

つくり方よって含まれる成分も大きく変わる?

「発酵」させてつくられる中国茶では、

作業工程の違いによって、含まれる成分も変わるのが実に興味深いところです。

茶葉にはそもそも「カテキン」という成分が豊富に含まれています。

カテキンとは、ポリフェノールの一種であり、

渋み成分を持つお茶の代表的な成分です。

カテキンには、糖尿病やがん予防といった、

生活習慣病を予防する効果があると言われており、

実際、静岡県ではガンの発生率が最下位=全国で最もガンの発生率が少ないことで知られています。

そのカテキンは、中国茶においては発酵度の幅が大きいほど、

含まれる量が少なくなります。

日本茶におけるカテキンの量は、12~15%となっていますが、

中国茶の場合は、14~20%のカテキンが含まれており、

日本茶よりも中国茶のほうが、カテキンの量が多いのが特徴です。

中国の緑茶は、発酵させない「不発酵茶」に分類されるため、

日本の緑茶よりも多くのカテキンが含まれていることになるのです。

一方、「発酵茶」である紅茶の場合だと、

発酵しているためカテキンはほとんど含まれていません。

このように、発酵することによってカテキンは少なくなり、

同時に茶葉に含まれるミネラルやビタミンも無くなってしまいます。

しかし、カテキンは「発酵」することによって、

「重合カテキン」へと変わるのです。

重合とは、簡単に言うとカテキンとカテキンがくっついた状態のことであり、

これによって全く新しい物質をつくりだすのです。

重合カテキンは、主にプーアル茶やウーロン茶に含まれており、

ダイエット効果が期待できる成分として注目を浴びているのです。


【参考文献】成美堂出版編集部(2000)『香りを楽しむ中国茶の辞典』.成美堂出版

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