ちょっと意外な中国茶の歴史とは?その1

中国茶は、何千年前という大昔から親しまれ続けてきた、伝統ある飲み物です。

そして、日本にお茶が伝来してきたのも、この中国茶があってこそです。

中国茶がなければ、日本茶も存在していなかったことでしょう。

そのぐらい、中国茶は世界の人々の生活に大きくかかわっているものであり、

切手も切り離せないような、密接な関係にあります。

そこで、中国茶の歴史を少しでも知ることで、

もっと中国茶に対する魅力を発見できるかと思います。

そもそもお茶の発祥はどこ?

今日、世界中で親しまれている「お茶」。

そのすべては、ここ中国で生まれたものと言われます。

つまり、全世界に流通しているお茶の起源は、

中国であるということになるのです。

唐の時代に書かれた「茶経」という本によると、

お茶が誕生したのは、「紀元前数百年までさかのぼる」といいます。

陸羽が著した「茶経」という書物には、

中国茶の起源や飲み方、種類など、

中国茶についての詳しい情報がきめ細かく書かれています。

お茶の木である茶樹の原産地は、

ミャンマーやベトナムとの国境に近い雲南省西双版納(シーサンバンナ)をはじめ、

四川省や貴州省と言われています。

なお、プーアル茶も同じ雲南省で主につくられています。

その起源の伝説として語られているのが、

今から5000年ほど前に、神農(しんのう)と呼ばれる神が、

山に生えているあらゆる草木を食べて、

薬効があるかどうかを調べていたと言われます。

そこで得られた結果として、

茶の葉を食べると解毒作用が効くことが判明し、

お茶には薬並みの効果があるということが分かったのです。

お茶は最初は薬として利用された?

現に私たちの生活では、お茶は飲用として親しまれていますが、

昔はそうではありませんでした。

神農による調査以来、

現地の人々の間では、最初はお茶を薬として利用し始めたのです。

漢の時代(紀元前202~220年)でも、

いまだお茶は飲用としてではなく、

あくまでも薬として扱われてきました。

飲用として扱われるようになったのは、

三国時代(220~280年)になってからと言われています。

実際、「三国志」の中には、「茶を持って酒に代える」という記述があることから、

ここからお茶は飲料として扱い始めたのではないかと推測されています。

また晋の時代(265~420年)から南北朝時代(439~589年)では、

お茶の産地が四川省から中国各地へと拡大し、

それと同時に地域ごとにさまざまな種類のお茶も登場していきました。

東晋の元帝(げんてい)の時代(322年)には、

安徽省(あんきしょう)ではじめて皇帝にお茶を献上する「献茶」が始まりました。

皇帝に献上するお茶というのは、きわめて品質がよい高級品でした。

このような記述があることから、

当時のお茶は上流階級の人々でしか飲まれていないことが分かっています。


【参考文献】大森正司(2002)『からだにいいお茶のすべて』日本文芸社.

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