中国茶の黄茶・白茶とは?どんな味がするの?

黄茶・白茶とは?

黄茶(ホアンチャア)並びに白茶(ハイチャア)は、

中国茶のなかでも生産量が比較的少なく、

種類もごくわずかしかない貴重性の高い存在にあるお茶です。

昔から献上茶として扱われていたほか、

文人の間でも親しまれていたことで知られています。

黄茶は弱後発酵茶に分類され、風味は緑茶と似ているのが特徴です。

水色(すいしょく)は黄色がかった色をしていることから、黄茶と呼ばれるようになりました。

一方白茶は、白い産毛が茶葉に生えた若芽だけでつくられる弱発酵茶に分類されます。

黄茶-君山銀針

君山銀針(クンザンギンシン)は、

湖南省の洞庭湖(ドウテイコ)にある君山島が産地である、黄茶の代表的なお茶です。

中国各地でつくられているものの、その生産量は僅かであるため、

入手がとても難しいお茶でもあります。

穀雨の節季に中葉種の新芽の、

白い毛が生えた針状の若芽だけを摘んでつくられる、

貴重性がとても高いお茶です。

古くは清の時代の乾隆帝(けんりゅうてい)へ献上したお茶として知られており、

また、中国の小説「紅楼夢(こうろうむ)」にも、

君山銀針が「老君眉(ロウクンビ)」という名前で登場してくるお茶としても知られています。

茶葉は、針のように少し尖った形状が特徴的であり、

芽だけを摘んだものであることから、

「黄芽茶」に分類されます。

ガラスの急須に茶葉を入れると、

茶葉が上へ下へと動くことから、

その躍動感ある茶葉の動きを楽しみながら飲むことができるお茶でもあります。

また君山銀針は、製茶するだけでも三日三晩かかるほど手間暇がかけられています。

苔のような香りが特徴的であり、

緑茶にも似た味わいとなっています。

白毫銀針-白茶

白毫銀針(ハクゴウギンシン)は、

白茶のなかで最もポピュラーな種類のお茶です。

産地は福建省の福鼎(ふくてい)と政和(せいわ)となっており、

それぞれ福鼎大白種と政和大白種と呼ばれる品種から、

「白毫」と言われる白い産毛に囲まれた若芽だけを、

清明期(4月5日あたり)の時期限定で摘んでつくられます。

また、茶通で有名な北宋の徽宗皇帝(きそうこうてい)という人物が書いた、

「大観茶論(だいかんちゃろん)」という書物にも登場しています。

徽宗皇帝といった、歴代の皇帝たちが愛飲していたお茶が、

この白毫銀針が多くを占めているようです。

尚、ヨーロッパでも白毫銀針は、

知名度の高いお茶として知られています。

真っ白な産毛で覆われた若芽の匂いを嗅ぐと、

清らかな香りが漂ってきます。

水色は黄色がかった、白色に近い清楚感漂う色をしていることから、

グラスなどの透明の器具で入れると、

美しい水色で映えた様子を見ることができます。


【参考文献】大森正司(2002)『からだにいいお茶のすべて』日本文芸社.

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